バウ・ロマンス 『愛しき人よ』−イトシキヒトヨ−  
 
宝塚バウホール公演
公演期間:4月17日(土)〜 4月26日(月)

この公演は終了いたしました(2004年)

出演者
バウ・ロマンス 『愛しき人よ』−イトシキヒトヨ− 作・演出:齋藤吉正
第1次世界大戦後の不穏な世界情勢のパリを舞台に、フランス駐在武官の日本人・遠藤和実と、フランス貴族の令嬢・ジョセフィーヌとの出会いから別れまでを、川島芳子など当時の歴史上の人物やトピックスを絡めながらドラマティックに描く。
第二次世界大戦を挿む激動の時代。国籍の違う男と女が花の都パリ、そして魔都上海を舞台に“出会い”、“別れ”、そして終戦後の再会までをドラマティックに綴る壮大なロマンス歌劇。様々な人間模様に翻弄されながらも互いを信じ続けた一人の男と一人の女が繰り広げる愛の旋律・・・。
世界情勢が再び不穏な空気を帯び始めた1930年代半ば。フランスはパリにその男はいた。遠藤和実。大日本帝国陸軍中尉。パリの日本大使館付きの武官である彼の任務は、来るべき第二次世界大戦における情報工作活動であった。和実は、日本とのパートナーシップを築かんとするドイツのナチス青年幹部ケビン・ヒルデブラントと共に日々対外工作を行っていた。そんな殺伐とした日常の中で和実はハーグリーブ男爵を誤って殺害してしまう。
かつて和実には東京にフィアンセの一乃宮若菜がいたが、彼女は結婚直前に和実を捨て、彼の親友の貿易商・関根潤一の許へ嫁ぐ。傷心を抱いて渡航したパリでも和実の憂鬱は続くのだった。そんな時、和実はセーヌのほとりで一人の美しい女性に出会うのであった。彼女の名前はジョセフィーヌ。和実が手にかけたハーグリーブ男爵の一人娘であった。やがて惹かれ合う二人。だが、その“愛しき人”の父を手にかけた事実に苦しむ和実。そんな二人を時代の波がのみこんでいく。やがて舞台は満州へ。そこで彼を待ちわびるのは、東洋のマタハリ、川島芳子であった・・・。

(c) 宝塚歌劇団
当ホームページに掲載している情報については、当社の許可なく、これを複製・改変することを固く禁止します。
また、阪急電鉄並びに宝塚歌劇団、宝塚クリエイティブアーツの出版物ほか写真等著作物についても無断転載、複写等を禁じます。