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公演期間:8月31日(木)〜9月5日(火)
この公演は終了いたしました(2006年) |
バウ・ワークショップ
『Young Bloods!!』-Cosmo∞(コスモ無限大)-
構成・演出:藤井大介
[解 説]
役者を育てるには芝居、スターを生み出すにはショーと言われる宝塚。5組で順次上演する2006年「バウ・ワークショップ」シリーズは、歌、芝居はもとよりショーに重点を置き、ダンスシーンで魅せる、今までにないワークショップです。
藤井大介、齋藤吉正の若手演出家が交代で担当し、そして、花組・桐生園加、月組・龍 真咲、雪組・凰稀かなめ、星組・柚希礼音、宙組・十輝いりすといった、現在伸び盛りの若手を中心にお届けする、今しかない、フレッシュでエネルギッシュな、まさに若い魅力、若い血潮が詰め込まれた宝石箱『Young Bloods!!』。
第一部「Earth or Sky 地か天か」
−2056年 近未来のアメリカ−
クリスマスで賑わうニューヨークに、ニュース速報が流れる。
「小型のエアカーと無人タンクローリーが衝突し、エアカーを運転していたマーク・テンスバーグ刑事が死亡・・・。」
秘密警察の地下研究室でマークは目が覚める。刑事部長のスズリー、署長のオーカー、医師カシーの説明に驚くマーク。瀕死の状態だったマークは、サイボーグとしてこの世に蘇ったのだ。はじめは半信半疑のマークも、彼らの説得で再び生きる希望を見出してゆく。
ダウンタウンの街角では、今日も不良少年たちが闊歩している。街を仕切るチートは孤児院の生まれだった。彼らの前に格好のカモが現れる。恋人マークを事故で失った傷心のジュリエット。チートたちに絡まれ間一髪のところでマークが彼女を救う。死んだはずの恋人が目の前に現れ、信じられないジュリエットはその場を逃げ去る。チートもまたマークの出現に驚く。マークは同じ孤児院で育ち、自分を弟のように可愛がってくれていた兄貴分だったのだ。徐々に過去の記憶が蘇ってくるマーク。幼いころの、貧しくも暖かだった孤児院の暮らし、ジュリエットとの幸せな日々・・・強靭な肉体とは裏腹に、匂いも温もりも感じない冷たい体・・・マークは葛藤する。
職務を怠り、無連絡で失踪したマークを追跡するスズリー。実は全ては彼の仕掛けた罠だった。以前から嫉ましく思っていたマークを事故に見せかけ、サイボーグの実験台モデルに仕向けたのだ。自我に目覚め、命令に背くマークを回収し廃棄処分にするため立ちはだかるスズリー。機械の体と人間の心の狭間で揺れ動くマークは叫ぶ。
「俺は人間だ!」
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