月組公演 ミュージカル 『オクラホマ!』
日生劇場公演
公演期間:10月5日(木)〜10月27日(金)
主な配役 出演者


この公演は終了いたしました(2006年)

[解 説]
 『オクラホマ!』は1943年に初演されたブロードウェイ・ミュージカルで、「サウンド・オブ・ミュージック」「回転木馬」「南太平洋」などの数々の名作を生み出したリチャード・ロジャースとオスカー・ハマースタインIIの名コンビが誕生するきっかけとなった作品。初演時にはブロードウェイ初の2248回というロングランを打ち立て、大ヒットとなった。宝塚歌劇では1967年に月・星合同により宝塚大劇場で公演。宝塚歌劇にとって初のブロードウェイ作品の上演となった。また、1984年には宝塚バウホールにおいて上演している。
 アメリカ中西部の農場を舞台に、カウボーイと農家の娘との恋の三角関係を明るく陽気に描いたもので、「美しい朝」「ノーとは言えない」「恋仲だと人は言う」、そして終幕の「オクラホマ!」の大合唱など、名曲が散りばめられた、ミュージカルの楽しさ溢れる作品。
 20世紀初頭のオクラホマ州。広大な農場にあるローリーの家へ、カウボーイのカーリーがやって来る。ローリーを今夜開かれるランチ・ボックスの慈善会に誘うためだった。カーリーは村の娘たちの間でも人気の青年。ローリーも内心はカーリーに惹かれているが、表面はいたって無関心を装っている。カーリーはなんとかして彼女をパーティーに連れて行こうと、屋根に飾りのついた四輪馬車で迎えに来るからと気を引こうとするが、そんな嘘はあっと言う間にばれてしまい、カーリーの誘いは失敗してしまう。お互いに好きなくせに素直になれない二人は、どうも気持ちが食い違う。そこへ農場で働く少々気難しい性格のジャッドが顔を出す。そしてやはりローリーを好きなジャッドは、強引にローリーを慈善会に誘う。
 行商人アリ・ハキムは、かねてからアド・アニーに熱を上げている。アド・アニーは純真でお茶目な娘。カーリーの仲間のウィルが好きだが、アリ・ハキムに優しくされるとイヤとは言えなくなってしまう困った性格。ローリーはそんなアド・アニーに呆れていた。
 一方、ローリーに冷たくされたカーリーは意地になり、派手な女の子ガーティーを連れて登場。ローリーは二人の仲のよいところを見て落ち着かなくなるが、少しも気にしない態度に出る。再び顔を合わせたカーリーとローリーは、相変わらず皮肉を言い合って、お互いに自分から折れて出ようとはしない。
 ローリーの強情さに業を煮やしたカーリーだが、二人きりで話をするうちにやっと意地も取れてきた。カーリーはジャッドの誘いを断れないかとローリーに尋ねる。ローリーが口ごもると、俺が奴に分からせてやると、カーリーはジャッドの住む燻製小屋へと向かう。
 カーリーとジャッドは、会った瞬間から恋敵という敵意に満ちて対峙。二人が話しているうちに、ジャッドは激昂してピストルを暴発させる。ひねくれ者のジャッドだが、実は孤独な心を抱えていた。
 その日の夕方、いよいよ慈善会が始まり、呼び物のランチ・ボックスの競売の時間となる。男たちは競って自分の選んだ女性の籠に入札する。
 競売も終盤近くになって、アド・アニーのバスケットが競り始められた。これは父親の脅しで、アリ・ハキムがやむなく51ドルで落とした。そして最後にローリーのバスケットとなり、ジャッドとカーリーの競り合いとなる……。
 さて、カーリーとローリーの恋の行方は如何に……。
ページトップ

(c) 宝塚歌劇団
当ホームページに掲載している情報については、当社の許可なく、これを複製・改変することを固く禁止します。
また、阪急電鉄並びに宝塚歌劇団、宝塚クリエイティブアーツの出版物ほか写真等著作物についても無断転載、複写等を禁じます。