バウ人情噺『やらずの雨』ポスター拡大
宝塚バウホール公演 主な配役 出演者
公演期間:6月16日(金)〜6月25日(日)

この公演は終了いたしました(2006年)

バウ人情噺
『やらずの雨』

脚本・演出:谷正純

■解 説
 柳橋の船宿「笹屋」を舞台に、江戸落語の主人公たちが夢に翻弄される姿を描いた、笑いと涙の物語。「お初徳兵衛」を骨子とし、「佃祭」「唐茄子屋政談」などの人情噺、「芝浜の皮財布」「夢金」などの<夢>を題材とした噺が、巧妙に絡み合い、人の情けの温かさを描く。
 深川の材木商・伊勢屋の若旦那・徳兵衛は、根っからの道楽者。柳橋界隈を縄張りに、放蕩の限りを尽くしていた。一人息子可愛さに、徳兵衛の道楽に目を瞑ってきた父親・甚兵衛も、遊びが激しさを増し、果ては店の金に手を付けるようになっては黙ってはおれず、何とか改心してくれればと、一縷の願いを託して、勘当を言い渡した。  
  勘当されても強気な徳兵衛は、家を飛び出す。だが、金の切れ目が縁の切れ目。仲間の芸者・幇間も、一日二日は居候させてくれるが、決まったように三日目からは冷たい態度。行くあてのない徳兵衛に残された道は、身投げ……柳橋から身を投げようとする徳兵衛。そこへ現われたのが、柳橋芸者で徳兵衛とは幼馴染みのお初。徳兵衛は喜ぶが、父親が改心させようと勘当したことを知っているお初は、心を鬼にして、徳兵衛を扱う。  
  翌日、徳兵衛の前に唐茄子が入った籠と天秤棒が置かれていた。「自分の力で稼いでいらっしゃい」というお初の勢いに押され、徳兵衛は天秤棒を担いで表に出るが……。

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