ミュージカル『雨に唄えば』

梅田芸術劇場メインホール公演

公演期間:7月5日(土)〜7月21日(月)

この公演は終了いたしました(2008年)

出演者主な配役ポスター画像
ミュージカル
『雨に唄えば』

SINGIN’IN THE RAIN
Based on the MGM Film
(Original Choreography by Gene Kelly and Stanley Donen)
Screenplay By BETTY COMDEN and ADOLPH GREEN
Songs By NACIO HERB BROWN and ARTHUR FREED
Produced by Arrangement With Maurice Rosenfield, Lois F. Rosenfield and Cindy Pritzker, Inc.
Music Published by EMI Robbins Catalog Inc.
“SINGIN’IN THE RAIN is presented through special arrangement with Music Theatre International (MTI), 421 West 54th Street, New York, New York 10019 - tel.: (212) 541-4684, www.mtishows.com”
演出/中村一徳

[解 説]
 MGM映画により1952年に製作され、ジーン・ケリー、ドナルド・オコナー、デビー・レイノルズの出演で大ヒットしたミュージカル映画で、この不朽の名作が1983年ロンドンで、1985年にはブロードウェイの舞台に甦りました。サイレント映画がトーキーへと移り変わる20年代のハリウッドを描き出した、明るく陽気なミュージカル・コメディです。宝塚歌劇では2003年、星組の安蘭けい、陽月華らと宙組から特別出演の大和悠河により日生劇場で上演し、ブロードウェイ版に現代的な解釈を加え、新場面や宝塚らしい華やかさを取り入れた舞台は、大好評を博しました。

 映画がまだ音も声も持たなかった頃―1927年のハリウッドは無声映画の黄金時代で、映画ファンの憧れと人気の的は、ドン・ロックウッドとリナ・ラモントの美男美女コンビだった。
 ドンとリナが主演した映画「宮廷の反逆児」のプレミア上映会の夜。会場はファン達の熱気に包まれていた。ところが主演のリナは何やら不機嫌な様子。というのも、リナの声は悪声で、会社側は彼女のイメージを守るため、彼女が人前で話す機会を避けていたのだ。そんなリナの様子にドンはうんざり……。その場にいたピアニストでドンの親友コズモは、ドンを元気付けるため打ち上げパーティへと誘う。
 ファンに気付かれないよう会場へ向かうドンだが、道行く人々に気付かれてしまう。とっさにドンはベンチに座っていた娘キャシーの恋人を装い、ファンの目を誤魔化す。キャシーは見ず知らずの男性に抱きつかれ憤慨するが、その男がドン・ロックウッドと分かり再び驚くが、「台詞を喋らない映画スターなんて俳優とは言えない。自分は本物の舞台女優だ」と言い放つ。
 パーティ会場でドンはショーガールの中にキャシーを見つける。ドンはキャシーと話をしようとするが、恥ずかしいやら悔しいやらのキャシーはパイを投げ付け、こともあろうにリナの顔に命中してしまい、パーティは大混乱に陥ってしまう。
 その後、ドンはキャシーの居場所を必死で探すが、事務所をクビになり行方が知れなかった。いつしかドンはキャシーのことが忘れられなくなっていたのである。やがてドンとリナの次回作「闘う騎士」の撮影がクランクインし、大騒ぎのうちに完成にこぎつけるが、試写会での評判は散々なものだった。ドンは失意のどん底に突き落とされる。ドンと再会を果たしたキャシーは、コズモと共にそんなドンを励ますうちに、ある名案を思いつく。それは「闘う騎士」をミュージカル化するというものだった。俄然やる気を見せるドンだったが……。