2026.05.20
5月19日(火)、月組トップスター・鳳月杏が、ルナティック・シアター『天穹のアルテミス』、レヴュー ロマン『Belle Époque(ベル エポック)』(宝塚大劇場:2026年12月12日〜2027年1月24日、東京宝塚劇場:2027年2月13日〜3月28日)をもって退団することを発表し、記者会見を行いました。
村上浩爾(株式会社宝塚歌劇団 代表取締役社長)
「月組トップスター鳳月杏が『天穹のアルテミス』『Belle Époque(ベル エポック)』で退団させていただくこととなりました。魅力的で色気のある男役として大輪の花を咲かせている鳳月ですが、一つひとつ努力を重ね、紙を重ねるように積み上げてきた結果、お客様を魅了する素晴らしい舞台人になってくれたと敬意を表するところです。退団は大変惜しまれますが、退団の日まで、鳳月らしく自然体で、自分の求める男役像を目指してほしいと思います。どうぞ引き続き、ご支援、ご声援を賜りますようお願い申し上げます。」
鳳月杏
「次回大劇場公演『天穹のアルテミス』と『Belle Époque(ベル エポック)』で宝塚歌劇団を卒業させていただくこととなりました。今はまだ実感がありませんが、最後までどうぞよろしくお願いいたします。」
~退団を決意したきっかけ~
「この立場に就任させていただいた時から、退団の時期は考えておりましたが、大劇場作品を4作と決めたのはトップスターお披露目公演の『ゴールデン・リバティ』『PHOENIX RISING(フェニックス・ライジング)』終了後です。」
~退団を伝えた時の仲間の反応と、月組生へのメッセージ~
「月組の皆には大劇場公演『RYOFU』『水晶宮殿(クリスタルパレス)』の千秋楽前日にご挨拶をしました。私も色々なトップスターさんが退団される瞬間を見てきて、寂しさと同時にこれから自分がもっと頑張らなくてはいけないとか、自分自身の課題もあらためて見付けてきたところがありますので、皆も未来に向かって課題を見つけてほしいですし、それによってエネルギーが出てくることもありますので、そういったものを大切にしてほしいです。」
~自身のターニングポイントは?~
「一番の転機は花組への組替えかなと思っています。自分の持ち味や、足りない部分を自覚していた時だったので、花組で自分になかったものをたくさん吸収させていただき、自信をもってパフォーマンスすることができるようになったのは、花組に組替えできたからだと思っています。この経験がなければ今の自分はないと思います。」
~思い出に残っている作品は?~
「最近ですと『侍タイムスリッパー』が、私自身の中でとても新しい感覚でした。今まで“宝塚の男役”を通して役を作っていましたので、無意識のうちに“男役”を意識していたのですが、それを意識せずに舞台に立っている自分がいて、とても楽しく、力が抜けた状態で舞台に立つことができるようになったんだなと感じ、お芝居の面白さを実感できました。」
~宝塚人生を振り返って~
「本当にあっという間で、ひたすら目の前のことに向き合ってきました。まだ終わりなく常に課題がある状況は今も続いていて、なかなか超えられないものがあるのが楽しいなと感じています。宝塚にいる時間が長いので本当に“空気”みたいに感じていて、生活の一部というか、人生そのものです。人間としてもたくさん成長させていただいた場所なので、下級生たちにとっても様々な気持ちを経験しながら一人の人間として成長していける“学び舎”のような場所であってほしいなと思います。」
~トップスターとして心がけてきたことは?~
「特に意識していたわけではないですが、皆がリラックスして挑戦できる空気を作っていきたいと思っていましたし、私だけではなく上級生の皆もそう考えて、月組の空気を作っていたと感じています。そして、大きな壁があって乗り越えられないときも一番は“何のために舞台に立っているのか”を考えてきました。やはりすべてはお客様に“観に来てよかった”と思っていただける舞台をお届けすることだと思うので、皆が何かにつまずいたときにも、最後には“何のためにやっているのか”を考えてほしいです。」
~退団公演に向けての意気込み~
「私自身が人と違うことをやりたいという想いで舞台に立っているので、宇宙飛行士役だと伺った時は初めての経験がたくさんありそうで嬉しく、新鮮な宝塚をお届けできればと思います。ショーは宝塚らしいショー作品と聞いています。私がこの立場になってからはあまりオーソドックスなショーはなかったので、最後に原点に戻ると言いますか、シンプルな男役の魅力をお届けできればと考えています。」
~ファンの皆様へのメッセージ~
「私がここまで続けてこられたのは、いつも応援してくださるファンの方がいてくださったからこそだと思っております。育ててくださった宝塚と、いつも応援してくださったファンの皆さまに恩返しができるように最後まで精進してまいります。最後までよろしくお願いいたします。」
鳳月杏プロフィール
千葉県船橋市出身 国府台女子学院中学部出身
2004年4月 宝塚音楽学校入学
2006年3月 宝塚音楽学校卒業、宝塚歌劇団入団
2006年3月 『NEVER SAY GOODBYE』で初舞台
2006年5月 月組に配属
2014年12月 花組へ組替え
2019年4月 月組へ組替え
2024年7月 月組トップスターに就任
主な舞台歴 ※劇場名のないものは全て宝塚大劇場公演
2006年3~5月
『NEVER SAY GOODBYE』で初舞台
2013年1~2月
『ベルサイユのばら』-オスカルとアンドレ編- ロセロワ/ヴェール ※役替わり/(新人公演)アンドレ
2013年5月
『月雲(つきぐも)の皇子(みこ)』<宝塚バウホール> 穴穂皇子(あなほのみこ)
2015年7~8月
『スターダム』<宝塚バウホール> リアム ※初主演
2016年4~6月
『ME AND MY GIRL』 ランベス・クイーン/ジャクリーン・カーストン(ジャッキー) ※役替わり
2017年10月
『はいからさんが通る』<シアター・ドラマシティ> 青江冬星
2018年1~2月
『ポーの一族』 ジャン・クリフォード
2018年5月
『あかねさす紫の花』<博多座> 中大兄皇子/天比古 ※役替わり
2019年2~3月
『CASANOVA』 コンデュルメル夫人
2020年2月
『出島小宇宙戦争』<シアター・ドラマシティ> カゲヤス
2021年5~6月
『桜嵐記(おうらんき)』 楠木正時
2022年1月
『今夜、ロマンス劇場で』 俊藤龍之介
2022年7~8月
『グレート・ギャツビー』 トム・ブキャナン
2022年11月
『ELPIDIO(エルピディイオ)』<KAAT神奈川芸術劇場> ロレンシオ/アルバレス侯爵
2023年2~3月
『応天の門』 在原業平
2024年8~9月
『琥珀色の雨にぬれて』<全国ツアー> クロード・ドゥ・ベルナール公爵
2024年11~12月
『ゴールデン・リバティ』 ジェシー
2025年4~5月
『花の業平』<全国ツアー> 在原業平
2025年7~9月
『GUYS AND DOLLS』 スカイ・マスターソン
2026年1月
『侍タイムスリッパー』<東京国際フォーラム ホールC> 高坂新左衛門
2026年4~5月
『RYOFU』 呂布(りょふ)
今後の予定
(1)2026年6月6日(土)~7月19日(日)<東京宝塚劇場>
三国志炎戯『RYOFU』(作・演出/栗田優香)
Amazing Fantasy『水晶宮殿(クリスタルパレス)』(作・演出/齋藤吉正)
(2)2026年9月10日(木)~9月27日(日)<東急シアターオーブ>
『NINE』(潤色・演出/指田珠子)
(3)2026年12月12日(土) ~2027年1月24日(日)<宝塚大劇場>
ルナティック・シアター『天穹のアルテミス』(作・演出/大野拓史)
レヴュー ロマン『Belle Époque(ベル エポック)』(作・演出/稲葉太地)
(4)2027年2月13日(土)~3月28日(日)<東京宝塚劇場>
演目は(3)に同じ