INTRODUCTION イントロダクション
- 北条司氏原作の「シティーハンター」は、1985年「週刊少年ジャンプ」で連載開始した累計発行部数5,000万部を超える大人気コミックで、2019年に新作劇場アニメ映画とフランス実写版映画が好評を博す中で2020年には35周年を迎え、国や世代を超え今でも多くの人々を魅了し続けている作品です。この傑作ハードボイルド・コメディの初の舞台化に、新トップコンビ彩風咲奈・朝月希和を中心とした新生雪組が挑戦いたします!
新宿を舞台にスイーパー(始末屋)として生きる“シティーハンター”こと冴羽獠。彼が依頼を請け負うのは、美女絡みか、依頼人の想いに“心が震えた時”のみ・・・・。
獠の持つハードボイルドかつコミカルな魅力を、彼を取り巻く個性的なキャラクター達の活躍と共にドラマティックに描きます。
様々な魅力が凝縮された宝塚歌劇版『CITY HUNTER』にぜひご期待ください!!
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- 彩風咲奈を中心とした雪組生達が、舞台上で火花を散らすように競い合い、客席を熱狂の渦に巻き込むショー『Fire Fever!』。
雪組の新しい息吹を感じるかのようなエネルギー溢れるプロローグにはじまり、男女が情熱的に歌い踊るバラエティ豊かな数々の場面をお届け致します。
新生雪組の魅力をたっぷり詰め込んだ、炎のように熱くダイナミックなショー作品を、どうぞお楽しみください。
COMMENTS トップコンビ コメント
雪組 トップスター
彩風 咲奈
SAKINA AYAKAZE
◆『CITY HUNTER』-盗まれたXYZ-
大ヒットコミックの舞台化が決まったときの気持ちは?
有名な作品だけあって、舞台化が決まったときには「冴羽獠をされるんですよね?!」と色んな方からお声をかけていただきました。そんな人気のキャラクターを演じられるのは光栄で、すごく楽しみな気持ちになりましたし、このような話題性のある作品でお披露目公演をさせていただけることを、ありがたく感じています。
雪組ではこれまでも何度か漫画原作の作品を舞台化していますが、少年漫画色の濃いこの作品を、どう宝塚で舞台化できるのか、今は不安とワクワクが入り混じっております。私にとっても宝塚歌劇にとっても、かなりの挑戦だと思いますが、こんな宝塚歌劇、こんな彩風咲奈、見たことない!と仰っていただけるように頑張ります。
冴羽獠の魅力とは?
稽古期間中、家では漫画を読み、アニメを必ず1日1話観るようにしています。初めは彼の女性にだらしない部分に注目してしまいましたが(笑)、物語の回を重ねるたび、そして台本を読み自分が演じていくうちに、彼のさりげない優しさや、ふざけた言動とは真逆の彼のルーツや熱い心、そういったところすべてが“男前”だと感じるようになりました。何より、どんなピンチも切り抜けるスーパースターは格好いいなって思いますね。
今回は初の舞台化ということですので、漫画から飛び出してきたようなビジュアルを目指して、冴羽獠の肉体に近づけるための筋力トレーニングもしています。初日までにしっかり鍛えつつ、小道具のパイソン(銃)もうまく使いこなせるよう稽古を重ねてまいります。
雪組公演『CITY HUNTER』のPRをどうぞ!
どんな風に仕上がるのだろうとすでにご期待くださっているお客様のほか、これを機に初めて宝塚歌劇をご覧いただく方にも、たくさんの皆さまに「シティーハンター」という作品と、宝塚歌劇の魅力をお伝えできればと思っております。漫画にもアニメにもないポイントといえば、冴羽獠が歌って踊るところでしょうか(笑)。お芝居だけではなく、歌やダンスという宝塚歌劇ならではの見どころも、ぜひ楽しみにしていただきたいですね。原作ファンの皆さまにも、宝塚歌劇のお客様にも、ワクワクしていただけるはずです。
世間はまだ困難な状況ではございますが、観た後に何だかスカッとできて、元気が出たな、明日も頑張ろう!と感じていただける作品になると思いますので、ぜひ観にいらしてください!
◆『Fire Fever!』
このショーの見どころは?
どの場面も素敵で選べませんが、“Concrete Jungle”という、男役だけで、スーツにソフト帽というスタイルで踊るシーンでは、振付の三井先生が大変お洒落で粋な振りを付けてくださっています。今はまだニュアンスの理解やいろいろな振りを踊りこなすことに必死ですが、グループになって踊ったり、最後は男役がずらりと並んだりと、見応えのある、きっとお客様に喜んでいただけるシーンになるのではと思っています。この場面の前には、朝美絢と娘役たちとのポップで華やかな場面がございますので、その心地よいギャップも、どうぞお楽しみください。
稲葉太地先生のショー作品について、楽しみにしていることは?
下級生の頃に出演した、稲葉先生の大劇場デビュー作『Carnevale(カルネヴァーレ) 睡夢(すいむ)』の、ヴェネツィアのカルネヴァーレの場面では、当時トップスターの水夏希さんが、火の鳥のような真っ赤な衣装を身にまとい、踊られている姿が強く印象に残っています。今回の『Fire Fever!』では“火の鳥”の役をさせていただきますが、全く違う作品の中にも共通の想いを感じ、偶然とはいえ、とても感慨深く、嬉しかったです。そして、新たな雪組のスタートに合わせて先生が心を込めてつくってくださった場面や歌詞を通じ、どんどんみんなでひとつになってきている毎日がすごく充実しています。稲葉先生からたっぷりの愛情を受けて、今度は私たちが、その愛をお客様にお届けできたらと思っています。
新生雪組の、炎のように“熱い”魅力とは?
前回の望海風斗さんの退団公演は、雪組の歴史がまたひとつアルバムに刻まれた瞬間といえるような偉大な公演だったのですが、それを経てあらためて今の雪組で集合し稽古が始まると、学年は変わっていないのに、みんなが以前よりも一列前で踊り、一人ずつに与えられるものが大きくなっていて、新しい雪組が始まったことを実感しました。そのことに喜びをかみしめながらも、一人ひとりにさらなる責任感が生まれ、いただいた立場を全うするために、もっとこうしようともがき、挑戦している「今」の雪組が熱く燃えているように感じます!そんな中、困っている人がいれば誰かが手を差し伸べたり、下級生ができないことは上級生が教えたり、切磋琢磨しているところもまた、ずっと変わらない雪組のいいところですね。
雪組 トップ娘役
朝月 希和
KIWA ASAZUKI
◆『CITY HUNTER』-盗まれたXYZ-
大ヒットコミックの舞台化が決まったときの気持ちは?
お話を伺い、あらためて漫画を読ませていただきましたが、このような有名な作品を初めて舞台化させていただけるありがたさとともに、プレッシャーも強く感じました。しかし、作品の世界観に触れ合ううちに登場人物たちの魅力と温かさに惹かれ、アニメ化や映画化を経て今もなおずっと愛される作品であることを実感しました。この作品で、彩風さんの相手役としてお披露目公演をさせていただけることが、とても幸せです。今は、どうしたら原作のキャラクターたちがコミックから飛び出してきたように演じられるかを考えながらお稽古しています。
槇村香の魅力とは?
槇村香は、いつも飾らず自然体で、喜怒哀楽の表現がはっきりしていて、自分の気持ちを素直に伝えられるところが魅力的な女性です。また、勝気で言葉遣いやスタイルもマニッシュでありながら、獠に対する思いだけは不器用、という可愛いらしい一面もあります。演じるにあたり、その喜怒哀楽のスイッチや繊細な部分を切り替えていけば彼女に近づけるのではと思ってお稽古していますがとても難しいですね。感情の幅を最大限に表現しつつ、香の名物の“100tハンマー”も思いきり振れるように、一心同体となって頑張ります。
雪組公演『CITY HUNTER』のPRをどうぞ!
原作の登場人物は、冴羽獠をはじめとする男性陣はみんな格好よく、女性たちもすごく素敵なのですが、それなのに少し抜けている部分があったりして…コメディー要素がしっかりあるところが魅力の作品です。それを宝塚歌劇で舞台化するというのは、大きな挑戦でもありますが、実は、とても宝塚歌劇に合っているのではないかと感じています。原作ファンの方にも楽しんでいただけるよう、コミックやアニメの世界観になるべく近づけて、そこから飛び出してきたような感覚で、キャラクターを舞台に息づかせることができればと思います。そして、原作「シティーハンター」をご存じない宝塚歌劇のファンの方々にもその魅力を伝えられるように、精一杯努力してまいります。
◆『Fire Fever!』
このショーの見どころは?
題名の通り、プロローグから熱く、そして、それぞれの場面に勢いがあり、どんどん色が変わっていくので、あっという間に過ぎていく感覚です。みんな精一杯全力で挑んでいて、自分が出ていない場面も素敵で見とれてしまいます。全てが見どころなのですが、私が好きな場面は“Fire Bird”という場面で、ここでは私が扮する雪を愛する“娘”に、彩風さん演じる“火の鳥”が命を吹き込んでくださり、最後は出演者全員が”翼“になって、ひとつの方向に向かっていきます。これから新しく進んでいく雪組をイメージして、稲葉先生と振付の先生がつくってくださいました。
稲葉太地先生のショー作品について、楽しみにしていることは?
今作も下級生まで全員の顔が見えるようにと意識してくださり、個々に見せ場があって、豪華な展開が楽しめるショーになりそうです。中心にいらっしゃる彩風さんのエネルギーに応えるように、さらにみんながエネルギーを放ち、稽古場では溢れんばかりの熱気が漂っていて、熱い心をお持ちの稲葉先生にたくさんパワーを引き出していただいております。男役さんとのシーンや、中詰めの娘役さんとのダンスなど、様々な場面をいただいていますので、私も、もっともっとエネルギーを放出していかなければと思っています。舞台からこの熱い思いをお客様にお伝えできるよう頑張ります。
新生雪組の、炎のように“熱い”魅力とは?
新生雪組の誕生にあたり、一人ひとりに、こうしてみよう!というチャレンジ精神があるところでしょうか。お芝居にもショーにも共通しますが、みんなで出ている場面で気持ちが揃ったとき、ひとつの大きな熱いエネルギーとなって、同じ方向に進んでいるのを感じます。下級生にいたるまで全員がそれぞれの課題に向き合い、挑戦し続けられていますので、初日まで、たくさん心を燃やし続けながら、精進してまいります。