公演に先立ち、2011年7月11日(月)に第一ホテル東京で制作発表会が開催されました。その模様を一部ご紹介し、公演の魅力に迫ります!
※メッセージ募集は終了いたしました。
たくさんのメッセージありがとうございました。
公演の予告編のようなかっこいい、ライブパフォーマンスの披露。
専科の未沙のえるのナレーションに乗って、各々の役柄で星組出演者6名が登場し、会場がまるでラスベガスのような、クール且つ華やかな「オーシャンズ11」の世界に染まりました。
演出家 小池修一郎
いま世間に流れているニュースは、相変わらず震災、そして原発の話題が多いですが、宝塚歌劇がなすべきことって何なんだろうと、改めて考えさせられるところです。地震・震災から立ち直る時に何が必要なのか、そういうときこそ、エンターテインメントから、明るいエネルギーをもらえるものではないかと思います。
「オーシャンズ11」という作品は、アメリカの映画で、ちょっとはずした面白さ、ちょっとニヒルで粋な部分があります。一方、宝塚歌劇はご存知のように愛のロマン、愛の伝道みたいなところで、惜しげもなく愛を語れる場は世界中でここしかないと思います。その宝塚で「オーシャンズ11」をやること、それを今の日本でということは、ちょっとバラバラのパーツが並んでいるように思うかもしれませんが、すばらしいパワーのある今の星組、柚希礼音の主演でやるというところで、ひとつの接点、核ができると思っております。
こういう状況の中で、宝塚歌劇であったり、エンターテインメント、ミュージカルというジャンルのものが存在する価値があるのかというと、私は大いにあると思います。被災された方だけでなく、ひと時の夢かもしれないですが、生きていくうえでのエネルギーをみんなが分かちあい、共有できればと思っております。 私たちが一生懸命送るものを受け取る方が返してくださる…、それによって盛り上がっていくという理想的な関係が舞台と客席の中にはありますので、そのお互いのエネルギーを「オーシャンズ11」の時も感じていただけるものにしたいと思います。
パフォーマンスを見て、映画の予告編のように、みんなすごくキマっていて、かっこいいなと思い、面白いなと思いました。
◆柚希に対してダニー・オーシャンのようなダンディーな魅力を全面に押し出した役は演じていないと思いますので、まさに「待ってました!」という役になると思います。 |
◆夢咲に対してカリスマ詐欺師のオーシャンとホテル王のベネディクト、二人の心を捉える役なので、彼女の持っている華やかな明るさが生きると思います。 |
◆涼に対してライアンの存在の仕方をクリアにつくらないといけないですが、彼女はキャリアがあるので、ニヒルな感じが出せると思います。 |
◆夢乃に対して物事の出方がストレートなので、逆に横に広がるとか、膨らませることができれば、彼女の利益になると思っています。 |
◆紅に対して(紅の持ち味と)180度違う役柄が面白く見えたら。彼女がクールにやることによって、そのギャップを楽しめるのではという期待感を持っています。 |
◆真風に対してちょっと駄目な男が入っている役をやってみることで、彼女の個性が一つこぼれ出てくるのではないかと思っています。 |
星組トップスター 柚希礼音
パフォーマンスでは髪型もそうですが、カラーコンタクトを入れて挑みました。 こうした役作りも含め楽しみです。 大人っぽく、色っぽく、渋いといった面をしっかりと出していければと思います。星組トップ娘役 夢咲ねね
パフォーマンスでは、大人っぽく演じることに自分自身すごく楽しめました。星組男役スター 涼紫央
人気映画の舞台化ということで、今から楽しみにしております。ナチュラルなかっこよさと、現代っぽさを勉強しつつ、そして柚希(ダニー・オーシャン)と仲良しの役ということで楽しみです。たくさん支えられるよう頑張りたいと思います。星組男役スター 夢乃聖夏
映画を観た時に、ドキドキ、ハラハラ、ワクワクしていたので、その気持ちがお客様に伝わるよう一生懸命頑張りたいと思います。また、(小道具の)カードとお友達になれるよう、常に持っておきたいと思います。星組男役スター 紅ゆずる
私とは正反対の180度違う、いままで演じたことのないような役なので、自分自身もどうなるのかとても楽しみです。小池先生のご指導のもと、精一杯演じたいと思っております。星組男役スター 真風涼帆
若々しくを意識し、ライナスという若いスリの役を舞台上で精一杯演じられるよう、頑張りたいと思います。
◆柚希自分としてはすごい挑戦になる役だと思っています。外見も衣装の着こなしも、アクセサリーのつけ方も、とにかく張り切ってやっている時代を越え、それをラフにできる男性というのを研究しつつ、新しい分野に挑戦するつもりで研究を重ねたいと思います。 |
◆夢咲(映画でテスを演じた)ジュリア・ロバーツさんのいろいろな映画も観たのですが、存在感やオーラの放ち方みたいなものをすごく感じました。出てきただけで、そういったオーラや華やかさを出せるように、たくさん研究していきたいと思います。 |
◆涼映画ではクールでかっこいいけれど、アイスキャンデーを舐めたり、食べる仕草がすごくキュート。公演ではどういう感じになるかはわかりませんが、映画とは違い、舞台は引いた映像なので、課題は存在感だと思っています。 |
◆夢乃映画を観て、スパイスが効いた役だなと思いました。ちょっとずつ良い感じに、自分も刺激的なものが出せるように、頑張りたいなと思っております。 |
◆紅テスへの愛情はあるけれども、そこには愛情だけでない、彼が持っている切なさや本質的に暗い部分があると思うので、そういうところが出せたらいいなと思っております。 |
◆真風映画を観たときに、現代の若者代表という印象を持ちましたので、これからもっともっと若さゆえのいろいろな感じ方を勉強して、頑張りたいなと思っています。 |
今回の舞台は、世界初のミュージカル化となりますが、男同士の争い、友情、そして男女間の愛憎が、複雑に絡みながら描かれています。映画とはまた違った舞台ならではの表現と宝塚歌劇ならではの華やかな演出で、新しく生まれ変わります。
映画をご覧になった方も、そうでない方も、映画の魅力と宝塚歌劇の魅力が掛け合わされた、新しい作品にご期待ください!!
パフォーマンスを披露した6人以外にも個性的な役どころがたくさん。いま、ノリに乗っている星組生の活躍に大注目です!!
小池修一郎の潤色・演出で、映画にも負けない作品、映画のスターに負けないくらい個性を発揮してくれるであろう星組生の舞台に、期待が高まります。
エネルギー溢れる生の舞台を、ぜひ劇場でご覧ください!!