スペシャル

花組公演 ミュージカル『ファントム』制作発表会

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公演に先立ち、2011年4月27日(水)に第一ホテル東京で制作発表会が開催されました。
その模様を一部ご紹介し、公演の魅力に迫ります!

※制作発表会の模様は映像でも一部ご覧いただけます。
   >>ムービーはこちら
※メッセージ募集は終了いたしました。たくさんのメッセージありがとうございました。

新トップコンビによる楽曲披露~ドラマティックな世界に誘う~

会場の照明が暗転、ステージにはファントム役に扮した花組新トップスターの蘭寿が舞台に登場。1曲目は、ファントムの心情を表現した宝塚歌劇版オリジナルの楽曲「Hear My Tragic Tale(僕の悲劇を聴いてくれ)」。彼女の張りのある伸びやかな歌声が会場を包み込みました。引き続き、蘭寿が「Where In The World(世界のどこに)」を熱唱し、宝石のような素晴らしい楽曲で魅了。3曲目は蘭寿と蘭乃によるデュエット「Home(私の夢が叶う場所)」。早くも息の合ったハーモニーを披露し、公演への期待を感じさせました。

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  • 「Hear My Tragic Tale
    (僕の悲劇を聴いてくれ)」

    蘭寿とむ
  • 「Where In The World
    (世界のどこに)」

    蘭寿とむ
  • 「Home(私の夢が叶う場所)」
    蘭寿とむ、蘭乃はな

2011年版『ファントム』を上演するにあたり

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“あなたの歌には魂があって、その魂は非常に美しい”
そんなキャッチフレーズに相応しい、新生花組の『ファントム』

宝塚歌劇団演出家 中村一徳

5年ぶりにファントムがよみがえります。5年経ちますと新たな意欲が沸いてくるものであります。今回は、蘭寿とむのお披露目公演というめぐり合わせで、三度目の『ファントム』を上演させていただくということが、どれだけ光栄で大きな責任を改めて背負うものであるかと感じるところであります。 アーサー・コピット氏とモーリー・イェストン氏の『ファントム』は、とにかく純粋で心が美しいファントムと純情で可憐なクリスティーヌが描かれています。この二人の役を、まさにアーサー・コピット氏とモーリー・イェストン氏が創られた世界にぴったりのコンビ、蘭寿と蘭乃がみせてくれるので、これからの稽古が楽しみな気持ちでいっぱいです。

また、この公演のため新たに、モーリー・イェストン氏から2曲の楽曲を提供していただくことになりました。2004年の宙組での初演、それから2006年の花組での再演と、出演者が築き上げてきた宝塚歌劇の世界、伝統は受け継いで、また新たに2011年の花組による『ファントム』として、皆様に楽しんでいただけますように制作スタッフ、そして出演者一同が力を合わせて、稽古に取り組んで参りたいと思っております。

そして、先月の東日本大震災で被災された方、また心の傷を負われた方に対して、このような形で公演させていただくことに我々は使命を感じながら、また、この新しい『ファントム』を通じて、愛をお届けできればと思っております。6月からの宝塚大劇場公演、8月からの東京宝塚劇場での公演を温かく見守っていただければと思います。

<蘭寿に対して>
私なりに感じるのは、蘭寿は力強さと繊細さを両方兼ね備えている男役。繊細さの積み重ねが、舞台に出てのエネルギーや男役らしさに出ているのではないかと思っています。周りから見ると凶暴であるという一面が見えるというところを、さらに浮き上がらせ、本当のファントムの純粋な気持ちを、蘭寿の世界でだしていきたいと思っています。

<蘭乃に対して>
原作のガストン・ルルーが描いたように、いつか音楽の天使に会えるという夢をいつまでも持っている女性ですので、そういった純粋なクリスティーヌを、蘭乃のクリスティーヌでは、さらに浮き上がらせていきたいと思っています。

公演の意気込み

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花組トップスター 蘭寿とむ

この素晴らしい作品でスタートを切ることができる喜びを、今、噛み締めております。また、今回の再演のために新曲を書いてくださるということで、とても嬉しく光栄に思っております。ファントムは、闇の中で苦悩しながら生きている時にクリスティーヌと出会い、一筋の光を見出して、初めて前を向き、生きる意味を感じますが、純粋さゆえ、愛ゆえに狂気に走っていくというところも繊細に演じていきたいです。特に、最後の親子の愛は、客席から観た時にすごく感動いたしましたので、そこに至るまでの心の葛藤を丁寧に描き出したいと思っております。
また、自分の個性である情熱や強さを入れ、愛はすべてをそうさせるというところで繊細さを出せたらと思っています。実際にクリスティーヌを抱きしめて包み込むことはできないですけれども、愛を知った自分が愛を込めて歌う歌声でクリスティーヌを包み込めるようなファントムにしたいと思っています。 私は5年ぶりに花組に戻りまして、相手役の蘭乃はなと一緒に、そして花組のみんなと一緒に、一丸となって良いステージをつくっていきたいと思っております。皆様、今後ともどうぞよろしくお願い致します。

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花組トップ娘役 蘭乃はな

素晴らしい作品に出演できること、花總まりさん、桜乃彩音さんという素晴らしい娘役の方が演じられたクリスティーヌ役に挑戦できることを、とても光栄に思っております。
クリスティーヌの純粋であるという部分とまだ人間として、一人の女性として成熟していないというところを大切に演じていきたいと思います。
また、この公演は、蘭寿さんが花組に戻られてのトップお披露目公演になっておりますので、そういった意味でも、素晴らしい公演にできますようにお稽古を重ね、心を込めて演じられるよう頑張りますので、どうぞよろしくお願い致します。

公演のPOINT

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【Point1】 新曲
ファントムがクリスティーヌに対して、いままで自分が感じなかった思いというのが芽生えるところに、シャンドン伯爵の存在によって傷つく場面があります。そこで1曲が使われるとのこと。
また、シャンドン伯爵の歌を新しいバージョンでモーリー・イェストン氏からご提供いただいたそうです。この2つの新曲にもご期待ください!

【Point2】 新演出
初演、再演では、舞台の上手、下手、舞台奥、前からと、さまざまなところからファントムが登場したのは記憶に新しいところ。
今回は、オペラ座の怪人がいつの間にか消えている…というようなガストン・ルルーの原作のイメージに近づくよう、ファントムの登場シーンに趣向を凝らしているようなので、チェックしてみてください!

【Point3】 フィナーレ
ダンスが魅力的な新トップコンビ。全曲新しい曲での華やかなフィナーレとなるようです。群舞や新コンビのデュエットダンスにも大注目です!

そのほか、本公演は、シャンドン伯爵、アラン・ショレ、セルジョが役替わりとなっています。出演者によって役がどのように演じられるのか、また、周りの出演者の演技もどう変化するのか、どうぞこちらもお楽しみください。

より良い舞台を、花組のみんなと作り上げたいという一心で燃えているという、新トップスター・蘭寿とむを中心とした新生花組による、三井住友VISAカード ミュージカル『ファントム』。感動の舞台をぜひ劇場でごらんください!!

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