用語解説

アンシャン・レジューム

フランス革命後の制度に対する「旧制度」。

絶対王政

国王が絶対的な権力を持つ政治形態。絶対主義。

三部会

聖職者・貴族・平民の議員から構成されるフランスの身分制議会のこと。旧体制時代のフランス議会。

ブルジョアジー(ブルジョア)

第三身分(平民)の中で最も勢力のある階級。市民階級。有産階級。現代では、主に資本家階級のことを指す。

バスティーユ牢獄の襲撃

絶対王政の象徴でもあるバスティーユ牢獄(政治犯を収容していた牢獄)を襲撃したことは、フランス革命の始まりと言われている。

ジャコバン党

パリのジャコバン修道院を本部とし、民衆の立場に立った政治結社として設立するものの、ジロンド派(右派)と山岳派(左派)の2つの陣営に分裂した。革命期の初期に実権を握っていたのは、共和制を推すジロンド派。そのジロンド派を倒し政権を掌握したのが、恐怖政治で有名な山岳派。ロベスピエールを中心として、1793年独裁体制を敷き、急進的改革を断行、恐怖政治を展開した。1794年にテルミドール反動で打倒された。

ジロンド派

ジロンド県出身者が中心となったジャコバン党の一派。ブルジョアジー勢力。穏健な共和主義。

ヴァンデの反乱(暴動)

フランス西部にあるヴァンデ地方の反革派の農民たちによって蜂起。王位と旧制度復活を支持する貴族が、これに便乗したかたちで反乱が拡大した。 1793年に始まり、ナポレオンが 1801年に正式に終結させるまでに、ゲリラ的に行われ、数十万人もの死者を出したと言われている。

公安委員会

恐怖政治を敷く上で、最も主要な機関。設立当初は、ダントンを筆頭に9人のメンバーで構成されていたが、最終的には、12人のメンバーとなった。恐怖政治の独裁の象徴。

ロベスピエール

1758-1794。フランス革命時代の政治家。ジャコバン派の中心人物。
国王の処刑やジロンド派追放を推進、反革命勢力一掃のために恐怖政治を行った。
民主的諸改革を実施するが、1794年のテルミドール反動により処刑された。

恐怖政治

フランス革命時代に、ロベスピエールを中心としたジャコバン党(主に山岳派)が中心に行った独裁政治のこと。

ナポレオン

1769-1821。ナポレオン・ボナパルテ。
ナポレオン一世。フランス第一帝政の皇帝(在位1804-1815)。コルシカ島の下級貴族出身。
砲兵士官としてフランス革命に参加、王党派の鎮圧に活躍する。イタリア遠征では司令官として名声をあげる。1799年クーデターにより統領政府を樹立、第一統領となりナポレオン法典編纂・産業保護など近代化に努める。1804年皇帝に即位、列国と交戦を重ねイギリスを除く全ヨーロッパをほぼ制圧した。しかしモスクワ遠征の失敗、諸国民の解放戦争激化により14年退位、エルバ島に流される。15年復位して「百日天下」を実現したが、ワーテルローの戦いに敗れ、セントヘレナ島に幽閉され没した。

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