『銀河英雄伝説@TAKARAZUKA』制作発表会レポート
公演に先立ち、2012年7月12日(木)に東京宝塚劇場で
制作発表会が開催されました。
その模様を一部ご紹介し、公演の魅力に迫ります!
『銀河英雄伝説@TAKARAZUKA』を上演するにあたり
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「銀河英雄伝説」は大変なロングセラーで、30年以上に亘ってSFファンやアニメファンの方たちが愛してやまない作品です。今回こうして宝塚版を創ることに関して許可をいただきましたので、宝塚歌劇のファンの方だけでなく、普段ご覧にならない方たちにも、宝塚歌劇に触れていただいて、そしてまた、新たにファンになっていただけたら有難いと思います。
今回は、宙組新トップスター・凰稀かなめのお披露目公演であり、彼女のスタートにどのような作品を上演するかと随分討議を重ねましたが、「銀河英雄伝説」のラインハルトがぴったりだろうと、意見が一致しました。
ちょうど昨年頃から舞台「銀河英雄伝説」シリーズが始まっておりましたので、宝塚歌劇で並行して上演するということに関して、許諾いただけないのではと思いましたところ、田中芳樹先生、また舞台「銀河英雄伝説」シリーズを制作していらっしゃる方々からもご快諾いただいて、実施することとなりました。宝塚はフィナーレも付きますので、上演時間が限られており、正味2時間強の中、この膨大な物語の冒頭、原作だと2巻ぐらいのところまでをやろうと思っていますが、その中で、新たな宙組、新しい時代を築いていけたらと思います。
そういう意味でも、この“英雄伝説”、つまり複数のヒーローたちが活躍する物語であるということが、新しい門出に相応しいと感じています。演出に関しては、日々頭を悩ませ、田中先生にもお伺いしつつ、いろいろなところを調整しながら、まだ現在進行中でございます。結果は、本番の舞台を楽しみにしていただけたらと思います。
公演の意気込み
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多くの方々に愛される大ベストセラーSF小説の舞台化という、このような大作で新生宙組がスタートできることを本当に嬉しく、幸せに思っております。作品の話を伺ってから、小説、漫画、アニメとほぼ全部を拝見したのですが、600人以上が登場する中での人間模様がとても面白く描かれていると感じました。ラインハルトは、喜怒哀楽の激しい人なのですが、姉のアンネローゼとキルヒアイスに見せる少年のようなかわいい部分もあり、とても魅力的な人だと思いました。
今日はパフォーマンスをさせていただき、これからが楽しみだと感じました。ラインハルトとしてはまだまだですが、自分の中にあるものをどんどん出して、素敵な舞台にできたらいいなと思います。
皆様に楽しんでいただける舞台を目指し、精一杯心を込めて努めて参りたいと思いますので、新生宙組をどうぞよろしくお願いいたします。周りの皆からは、すごくサバサバしていると聞いていたのでそういうイメージを持っていましたが、実際に話をした時の印象は、サバサバ感がまったくなく、天然なのかなと思いました。(笑)
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とても大きな作品で、様々な人物が出てきますが、一人ひとりの色々な思いが交差している、そのようなところに魅力がある作品だと感じました。私はお衣裳でズボンを履くのが初めてなのですが、男役さんと同じ軍服を着ていても、女性らしさを出せていければいいなと思い、今日のパフォーマンスでは踊らせていただきました。 ヒルダは、伯爵令嬢であり頭脳明晰という芯の強い女性だと思いますので、これから研究していきながら、小池先生の描かれるヒルダに近づいていけるように努力して参りたいと思います。
舞台上で観させていただいていたイメージですが、舞台に対して熱く、且つ、繊細で、他の方にはない魅力的なものを放たれていると感じていました。
- パフォーマンスでは、セリや盆を使って、銀河空間で踊るということがそれだけで「銀河英雄伝説」の世界に入ったようなゾクゾクした気持ちになりました。オーベルシュタインは、少し冷酷な人なのですが、私利私欲ではなく、あくまでラインハルトの参謀として動くという役どころです。参考資料も多くありますので、これから役を掘り下げて頑張っていきたいと思っています。
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小説を読ませていただいて、ヤン・ウェンリーは、自分の中ですごく引き付けられる役でした。まだヤンとしては出来上がっていないところはあるのですが、今日のパフォーマンスは、特に新しいメンバーで披露できるということが、とても楽しかったです。“ヤン・ウェンリーさん”のファンも多いと伺いましたので、プレッシャーを感じつつ、私なりに精一杯頑張っていきたいと思います。
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キルヒアイスは、ラインハルトの半身的存在に描かれているので、原作に負けないぐらい二人の関係性を作れるように頑張りたいと思います。また、アンネローゼとラインハルトの姉弟をずっと慕い続ける役なので、私らしさを取り入れつつ、またパフォーマンスしながらも音楽と照明と舞台の空間で踊っていることがすごくワクワクしたので、そのイメージを大切に、演じていきたいと思います。
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すっかり作品の世界観に魅了されております。パフォーマンスだけでも素敵な舞台が出来たので、公演では個性豊かなキャラクターが増え、素敵なメイクや衣装でどんなものが出来上がるのかがすごく楽しみです。沈着冷静で、ちょっとミステリアスなロイエンタール役をさせていただくのですが、今までこういう役どころは、あまり演じたことがなく、私としても新たな挑戦なので頑張りたいと思います。
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自分が出演する以外のところで、皆さんのパフォーマンスを舞台袖から見ていたのですが、すごく興奮しました。これからの本公演がすごく楽しみになりました。アンスバッハは、主君に絶大的な忠誠心がありますし、最後に重要な鍵を握っている人物の一人だと思いますので、心理描写や年齢設定など、小池先生とご相談しながら深めていきたいと思います。
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アニメや小説を読んでいたので、パフォーマンスでは、自分よりも皆さんを観て興奮してしまいました。
原作とアニメと漫画、三つとも少しずつ印象が違うので、その中で自分なりに役を深めていきたいと思います。精一杯、ミッターマイヤーという男気溢れる役を演じていきたいと思っております。
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公演のポイント
宝塚歌劇が初のミュージカル化
原作が持つスケール感を、映像などの技術と、宝塚歌劇ならではの“歌”や“ダンス”、そして忘れてはいけない“ビジュアル”といった要素をプラスして、新たな作品へと生まれ変わります。新生宙組で挑む大作
今回の公演から、トップ娘役の実咲を筆頭に、雪組から組替えの緒月や花組から組替えの朝夏といった新戦力が加わり、また今まで宙組で活躍しているメンバーとのイイ意味での化学反応を起こして、大きな力となること間違いなしです。いまの新生宙組だからこそ、より“エネルギッシュ”でありながら、より“スタイリッシュ”に体現してくれることでしょう。豪華なフィナーレ付き
一本物のミュージカル作品ですが、宝塚歌劇ならではのフィナーレが付きます。凰稀と実咲の新トップコンビを中心とした新たな宙組の魅力をご堪能いただけることでしょう。
新トップスターの凰稀を中心とした新生宙組で創り上げる、
宝塚歌劇宙組公演 NTT東日本・NTT西日本フレッツシアター スペース・ファンタジー『銀河英雄伝説@TAKARAZUKA』に、どうぞご期待ください!!