雪組 東京宝塚劇場公演【彩風咲奈 退団】千秋楽

2024.10.14

10月13日(日)、雪組東京宝塚劇場公演 三井住友VISAカード シアター 宝塚グランドロマン『ベルサイユのばら』-フェルゼン編-が千秋楽を迎えました。

雪組トップスター彩風咲奈が、東京宝塚劇場での最後の舞台に立ち、客席からの温かい拍手に包まれながらその幕を下ろした後、引き続き、記者会見を行いました。   

写真

彩風咲奈
「今、宝塚歌劇団を卒業いたしました。皆さまには心から感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。」

Q. 自身にとって「宝塚歌劇」とは?
A. 最後の公演を終えた今も、いつも通り一つの作品の千秋楽を終えたような気持ちですが、だからこそあらためて、私の心と体のすべてなのだなと思います。

Q. 今日の公演を振り返って
A. この景色を心に焼き付けよう、お客様お一人おひとりのお気持ちを全部受け止めようと思っていましたが、お芝居は作品に集中しておりましたし、サヨナラショーも一つのショーをやり遂げている気持ちでした。そして階段下りのあとご挨拶をさせていただく時にもやはり最後という感じがしませんでした。それは、これまで応援してくださった皆さまや雪組の仲間と繋がった絆はずっと続いていくという想いがあるからだと思います。

Q. 男役として目指してきたものは?
A. 最初はオスカルに憧れて、オスカルのような男役になりたかったのですが、色々な自分を知ってどんな男役にもなれるという可能性をたくさん見つけました。実は今でもまだ完成形ではないと思っています。今日で男役は最後になりますが、私は“終わり”ではなく、“終わりのないその先”をずっと目指してきたのだと思います。

Q. 『ベルサイユのばら』の名曲と、最後に歌う「宝塚我が心の故郷」に込めた想い
A. 『ベルサイユのばら』の世界の中で歌う曲は、自分が憧れ続けていた気持ちや役の気持ちといった、様々な感情が入り混じっておりました。今回、新たに作っていただいた「セラビ・アデュー」という曲の前がバスティーユの場面なのですが、今日も花道から見ていて“みんなの魂がここにある”と強く感じました。フェルゼンとして歩きながらも、みんなの熱い魂とお客様の温かいお気持ちがずっとここに在り続けることを私は絶対に忘れないという想いで歌わせていただきました。そして、「宝塚我が心の故郷」を歌って卒業させていただけることは本当に幸せで、「何故 人は 汝(なれ)にのみ 憧る」という歌詞がありますが、憧れはずっと続いていくんだな、宝塚に憧れたあの時の気持ちは進化しながらも変わらないんだな、という想いで、毎日、宝塚が大好きだという気持ちで歌っていました。

Q. 雪組生へのメッセージ
A. みんながいたから、ここまで歩んでこれました。上級生から最下級生まで、一人ひとりの真っ直ぐな気持ちを心から信じていますので、ずっとずっとみんなのことを応援していますし、何の心配もありません。私が愛し、信じた人たちがこれからも雪組の舞台をつくり続けてくれると思うと本当に幸せで、これからもずっと、雪組ファンであり続けます。   

写真