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公演に先立ち、2014年3月12(水)に、第一ホテル東京で制作発表記者会見が開催されました。
その模様を一部ご紹介し、公演の魅力に迫ります!
オスカル役の宙組トップスター・凰稀かなめとロザリー役のトップ娘役・実咲凜音に加え、アンドレを役替わりで演じる朝夏まなとと緒月遠麻が扮装姿で登場。聴き馴染みのある2曲のナンバーを披露し、会場は一瞬にして「ベルサイユのばら」の夢々しい世界に染め上げられました。
- ♪「我が名はオスカル」
凰稀かなめ - ♪「愛あればこそ」
凰稀かなめ、実咲凜音、朝夏まなと、緒月遠麻
楽曲披露後は、演出を担当する植田紳爾も参加して、公演への意気込みなどを語りました。
- ♪「我が名はオスカル」
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宙組トップスター 凰稀かなめ
100年の長い歴史の中で、先生方、スタッフの方々、先輩方がたくさんの想いで、愛を積み重ねて来られ、そしてお客様の温かいご声援に支えられて、今の私たちがあると、感謝の気持ちでいっぱいです。100周年の記念すべき年に、宝塚の代表作である『ベルサイユのばら』をさせていただけることを、大変光栄に思っております。私は、昨年4月に、雪組の「フェルゼン編」でオスカル役をさせていただきました。その経験を生かしながら、宙組一丸となって、最高の『ベルサイユのばら―オスカル編―』を創って参りたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
●大切にしたい点
私が一番はじめに感じた「自ら咲く場所を選ぶ一輪の薔薇」というオスカルの印象を、実際に演じた時にもイメージは崩さずに演じたいと思います。
また、なぜ彼女が白薔薇と呼ばれているのかということも重要になってきますし、今回は役替わり公演でもありますので、朝夏と緒月のアンドレを相手に、どのようになるのか、これは観てのお楽しみということにさせていただきたいです。
●好きな場面
雪組公演の「フェルゼン編」では、いわゆる名場面といわれるシーンは全てさせていただきました。その中でも、民衆とともに立ち上がって、バスティーユに向かっていくシーンがとても好きでした。
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宙組トップ娘役 実咲凜音
以前『外伝 ベルサイユのばら―アンドレ編―』に出演させていただいたことがあります。再び、『ベルサイユのばら』に出演できる機会をいただけて、とても光栄に思っております。ロザリーとして、最後までオスカル様を一途に想い続けて参りたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
●大切にしたい点
ロザリーは、オスカル様への想いが一番強いと思います。作品の中で、かわいらしく、健気で、儚くて、でも心は強くというところを表現していきたいです。
●好きな場面
ベルナールとロザリーは、民衆の皆さんとともに革命に向かっていく場面がとても印象的で、群集のエネルギーというものをすごく感じました。大好きな場面はたくさんありますが、今回演じさせていただくロザリーとしては、一番力を入れたい場面です。
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宙組 朝夏まなと
アンドレ役とジェローデル役の二役に挑戦させていただきます。宝塚歌劇100周年の記念すべき年に、宝塚の代表作である『ベルサイユのばら』に出演できる喜びを噛み締めながら、精一杯努めて参りたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
●大切にしたい点
アンドレは、オスカルのことを一途に愛する心と、オスカルの影ながら内にはすごく熱いものを秘めているので、その部分を大事にしつつ、包容力もありますので、しっかりとお稽古したいと思っています。また、ジェローデルでは、アンドレと同じくオスカルを愛しますが、愛の形が違うので、そのあたりを演じ分けられるよう、そして凰稀さんのオスカルを愛していきたいと思います。
●好きな場面
有名な「今宵一夜」は印象的ですので、その場面にアンドレとして居ることができ、とても幸せに思いますので、大切にしたいと思います。
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宙組 緒月遠麻
今回、アンドレ役とアラン役の二役をさせていただきます。『ベルサイユのばら』で、このような素晴らしい役に出合えたこと、とても嬉しく思っております。今の自分が出せる力を精一杯注ぎ込んで、この二つの役に精進したいと思いますので、よろしくお願いいたします。
●大切にしたい点
アランとアンドレの二役を演じる上で、相手を想う心を大切に演じていきたいと思っています。
●好きな場面や台詞
橋の上でアンドレが撃たれる場面を自分が演じることができると思うとテンション上がりますので楽しみです。また、作品の中で何回も「オスカル」と言います。「オスカル」は名前ではありますが、その台詞は好きだなと思います。
1974年に初演され、社会現象を巻き起こした舞台『ベルサイユのばら』。
革命に揺れ動く18世紀のフランスを舞台に、熱く生き、哀しく散った二組の恋人たち。オスカルとアンドレ、フェルゼンとマリー・アントワ ネットが繰り広げる舞台は、多くの人々に愛されてきました。
昨年には「オスカルとアンドレ編」「フェルゼン編」を上演し、昨年の宝塚歌劇を鮮やかに彩ると 共に、観客動員数が477万人を越えるなど、その歴史に新たな1ページを付け加えました。
それに続き、100周年となる今回は、様々なバージョンの中から、大変人気の高い、男装の麗人オスカルを主人公にした「オスカル編」を上演いた します。オスカルに相応しい凰稀を中心に、相手役のアンドレは朝夏と緒月の役替わり、そのほかにもお馴染みのキャラクターたち。宙組メンバーが、新しい『ベルサイユのばら』にどのように挑戦するのか、非常に期待が高まります。
本作は一本物ではありますが、お芝居からの流れの中で、フィナーレもしっかりとあります。
今回の目玉は、「愛の讃歌」をボレロにアレンジした楽曲に乗せて、大階段で踊るという宝塚歌劇の“伝統”と“革新”を感じていただける群舞。衣装のシルエットにもこだわりがありますので、しっかりとご堪能ください。
宙組公演『ベルサイユのばら』にどうぞご期待ください!!