花組トップ娘役・星風まどか 退団記者会見
2023.08.17
8月16日（水）、花組トップ娘役・星風まどかが、ミュージカル『アルカンシェル』～パリに架かる虹～（宝塚大劇場：2024年2月9日～3月24日、東京宝塚劇場：2024年4月14日～5月26日）をもって退団することを発表し、記者会見を行いました。
木場健之（宝塚歌劇団理事長）
「花組トップ娘役の星風まどかが、次回花組公演『アルカンシェル』～パリに架かる虹～をもちまして退団することになりました。第100期生として初舞台を踏み、宙組へ配属。2017年より宙組トップ娘役に就任、専科を経て2021年より花組トップ娘役を務めます星風は、入団当初より注目されていた娘役で、歌・ダンス・芝居のすべてに実力を発揮しながらも、初々しさを失わず魅力的な舞台を届けてくれました。退団するその日まで、より輝き、より多くのものを残していってほしいと思います。皆様のご支援ご指導を賜りますようお願いいたします。」
星風まどか
「卒業を決意し、今あらためて感じておりますのは、宝塚はたくさんの愛にあふれている素敵な場所だなということです。皆様のさまざまな形の温かい大きな愛によって、ここまで笑顔で務めることができました。最後の日まで、どうぞよろしくお願いいたします。」
～退団を意識したきっかけ～
「いずれは卒業することに覚悟を決めて過ごしておりましたが、ありがたいご縁で花組に組替えとなり、いただいた役目を全うしたいという気持ちが強くありました。柚香光さんという素敵な相手役さんと出会い、ともにお稽古を積ませていただき、花組100周年の作品を通して宝塚への愛がより大きくなるなかで、最後までご一緒したいという気持ちが強くなっていき、心に決めておりました。」
～思い出に残っている作品・出来事～
「宙組生の頃は学年も若く、右も左もわからず技術も経験もないなか、真風涼帆さんには、温かくどこまでも導いていただき、宙組の皆様も、専科へ異動する時にはたくさんの愛と笑顔で送り出してくださり、心から感謝しています。宙組生としての最後の公演『アナスタシア』は、楽曲が素敵で課題も多かったのですが、真風さんとご一緒できる最後の瞬間まで幸せをかみしめながら過ごした、本当に大切な作品です。
また、花組生として柚香さんと大劇場公演を初めてご一緒させていただいた、花組誕生100周年を記念するショー『The Fasciation（ザ ファシネイション）!』では、宝塚の歴史にも心を動かされ、毎日大切な瞬間に出合えました。私を温かく迎えてくださった柚香さんをはじめ花組の皆様、ファンの皆様、すべての皆様に感謝でいっぱいの、思い出深い作品です。」
～娘役として心がけてきたこと、下級生に伝えたいこと～
「娘役として、謙虚に前向きにということを常に心がけてまいりました。不器用でご迷惑をおかけしてしまうこともありましたが、落ち込んでしまうのではなく、お客様のためによい舞台をと、自分に活を入れながら、笑顔を心がけ、己自身と闘っておりました。後輩にも、その時にできることを全力で努め、どんな時も美しく笑顔で、ファンの皆様のために芸事に邁進してもらえたらと思います。」
～ファンの皆様へ～
「この10年間、どんな時も私を待ち続け、長く見守り応援してくださったファンの皆様がいらしたからこそ、笑顔で舞台に立ち続けることができました。最後まで、皆様への感謝の気持ちを胸に、心を込めて舞台をお届けできますよう、一つひとつの課題と向き合いながら務めてまいります。」
星風まどかプロフィール
東京都国分寺市出身 国立音楽大学付属中学出身
2012年4月 宝塚音楽学校入学
2014年3月 宝塚音楽学校卒業、宝塚歌劇団入団
2014年3月 『宝塚をどり』で初舞台
2015年2月 宙組に配属
2017年11月 宙組トップ娘役に就任
2021年2月 専科に異動
2021年7月 花組に異動、花組トップ娘役に就任
主な舞台歴 ※劇場名のないものは全て宝塚大劇場公演
2014年3～4月
『宝塚をどり』で初舞台
2015年6月
『王家に捧ぐ歌』（新人公演）アイーダ ※新人公演初ヒロイン
2015年10月
『相続人の肖像』＜宝塚バウホール＞イザベル ※初ヒロイン
2016年5月
『ヴァンパイア・サクセション』＜シアター・ドラマシティ＞ルーシー・スレイター
2016年7～8月
『エリザベート－愛と死の輪舞（ロンド）－』少年ルドルフ／（新人公演）エリザベート
2017年6月
『パーシャルタイムトラベル 時空の果てに』＜宝塚バウホール＞テス／侍女テス
2018年1月
『WEST SIDE STORY』＜東京国際フォーラム ホールC＞マリア
2018年3～4月
『天（そら）は赤い河のほとり』ユーリ
2018年10～11月
『異人たちのルネサンス』カテリーナ
2019年2月
『黒い瞳』＜博多座＞マーシャ
2019年4～5月
『オーシャンズ11』テス・オーシャン
2019年8～9月
『追憶のバルセロナ』＜全国ツアー＞イサベル
2019年11～12月
『El Japón（エル ハポン） －イスパニアのサムライ－』カタリナ
2020年8月
『FLYING SAPA －フライング サパ－』＜梅田芸術劇場メインホール＞ミレナ
2020年11～12月
『アナスタシア』アーニャ
2021年8～9月
『哀しみのコルドバ』＜全国ツアー＞エバ・シルベストル
2021年11～12月
『元禄バロックロック』キラ
2022年3～4月
『TOP HAT』＜梅田芸術劇場メインホール＞デイル・トレモント
2022年6～7月
『巡礼の年～リスト・フェレンツ、魂の彷徨～』マリー・ダグー伯爵夫人
2022年10～11月
『フィレンツェに燃える』＜全国ツアー＞パメラ・クレメンティーナ
2023年1月
『うたかたの恋』マリー・ヴェッツェラ
2023年4～5月
『二人だけの戦場』＜梅田芸術劇場メインホール＞ライラ
2023年7～8月
『鴛鴦歌合戦（おしどりうたがっせん）』お春
今後の予定
（1）2023年9月2日（土）～10月8日（日）＜東京宝塚劇場公演＞
オペレッタ・ジャパネスク『鴛鴦歌合戦（おしどりうたがっせん）』脚本・演出／小柳奈穂子
ネオ・ロマンチック・レビュー『GRAND MIRAGE!』作・演出／岡田敬二
（2）2023年11月28日（火）～12月3日（日）＜昭和女子大学人見記念講堂＞
柚香光 スペシャルコンサート『BE SHINING!!』－華麗なる時－ 作・演出／藤井大介
（3）2023年12月10日（日）～12月13日（水）＜神戸国際会館こくさいホール＞
演目は（2）に同じ
（4）2024年2月9日（金）～3月24日（日）＜宝塚大劇場公演＞
ミュージカル『アルカンシェル』～パリに架かる虹～ 作・演出／小池修一郎
（5）2024年3月29日（金）・30日（土）＜宝塚ホテル＞
2024年4月3日（水）・4日（木）＜東京プリンスホテル＞
星風まどかミュージック・サロン『星ノ円居夜（ほしのまどいよ）』 構成・演出／谷貴矢
（6）2024年4月14日（日）～5月26日（日）＜東京宝塚劇場公演＞
演目は（4）に同じ