月組トップ娘役・海乃美月 退団記者会見

2023.09.27

9月26日(火)、月組トップ娘役・海乃美月が、ミュージカル・ロマン『Eternal Voice 消え残る想い』、レビュー・アニバーサリー『Grande TAKARAZUKA 110!』(宝塚大劇場:2024年3月30日〜5月12日、東京宝塚劇場:2024年6月1日〜7月7日)をもって退団することを発表し、記者会見を行いました。   

写真

木場健之(宝塚歌劇団理事長)
「月組トップ娘役の海乃美月が、2024年7月の東京宝塚劇場公演千秋楽をもって退団することとなりました。海乃は早い時期から新人公演をはじめヒロイン経験を積み、確かな実力に裏付けられた繊細な表現力で様々な役を演じきり、トップ娘役の重責を果たしてくれました。退団するその時まで、海乃らしい娘役を追求してほしいと思っております。何卒ご支援のほどよろしくお願いいたします。」

海乃美月
「月組に配属されてから月組一筋で、組の皆さんにはもちろん、携わられたたくさんの方々にここまで育てていただきました。最後の日まで私らしく、月組の皆さん、月城さんとともに、丁寧に全力で舞台に取り組んでまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。」


~退団を決意したときの想い~
「『グレート・ギャツビー』の公演中、月城さんから、退団のタイミングや、歴代の方々が紡いでこられた“月組”への想いを伺い、私も最後までご一緒させていただけたらいいなと思いました。月城さんは、私の宝塚人生を尊重して、どう歩んでいきたいかを考える時間をくださいました。そのうえで一緒に卒業させていただく決意ができたことはとても幸せです。」

~娘役人生でのターニングポイント~
「月城さんが月組にご異動後初めて主演された『THE LAST PARTY ~S.Fitzgerald's last day~』のお稽古中、私はちょうど宝塚の娘役としてや舞台でのお芝居について思い悩んでいた時期だったのですが、演出家の先生をはじめ出演者の皆さんと、お芝居に真摯に向き合う機会をいただき、月城さんも、何度もお稽古にお付き合いくださいました。その公演をきっかけに、あらためて宝塚で娘役として頑張りたいという強い思いを抱けたことは、私にとって大きな思い出です。」

~相手役の月城かなとについて~
「月城さんは、相手役さんでありながら、人生の師匠のような存在で、とても愛にあふれた方です。一言では表現しきれませんが、ご一緒させていただけたことに深いご縁を感じておりますし、この後の卒業まで、その一瞬一瞬、いただく一言一言を大切に、自分の人生の糧とし、最後まで精一杯、二人で生み出せる舞台を務めていきたいと思います。」

~目指した娘役像~
「娘役を志した時から、可憐でありながら、一人でも舞台を引っ張っていけるような、自立した娘役像に憧れていましたので、今、そのような姿をお見せできているなら大変嬉しく思います。月組では、トップ娘役のお二人の素敵な娘役像を見て成長させていただき、背中を示してくださったことにとても感謝しています。私も同じように、月組娘役を引き継いでいけたらと思います。」

~ファンの皆様へ~
「入団してから13年、ファンの方々からの温かい応援のおかげでここまで頑張ることができました。月組の一員として、月城さんとともに、最後の瞬間まで精一杯月組娘役を全うしたいと思いますので、どうぞ最後までよろしくお願いいたします。」   

写真

  

海乃美月プロフィール

富山県氷見市出身 市立北部中学出身
2009年4月 宝塚音楽学校入学
2011年3月 宝塚音楽学校卒業、宝塚歌劇団入団
2011年4月 『めぐり会いは再び』で初舞台
2012年2月 月組に配属
2021年8月 月組トップ娘役に就任   

主な舞台歴 ※劇場名のないものは全て宝塚大劇場公演

2011年4~5月
『めぐり会いは再び』で初舞台
2013年1~2月
『ベルサイユのばら-オスカルとアンドレ編-』幼少時代のアンドレ/(新人公演)ロザリー
2014年7月
『THE KINGDOM』<日本青年館大ホール>ジェニファー
2015年4~6月
『1789 -バスティーユの恋人たち-』オランプ・デュ・ピュジェ ※役替わり
2017年1月
『グランドホテル』フリーダ・フラム[フラムシェン] ※役替わり/(新人公演)エリザヴェッタ・グルーシンスカヤ
2017年4~5月
『瑠璃色の刻(とき)』<シアター・ドラマシティ>アデマール
2018年6月
『THE LAST PARTY ~S.Fitzgerald's last day~』<日本青年館ホール>MITSUKI/ゼルダ・フィッツジェラルド
2019年1月
『Anna Karenina(アンナ・カレーニナ)』<宝塚バウホール>アンナ・カレーニナ
2020年2月
『出島小宇宙戦争』<シアター・ドラマシティ>タキ(カグヤ)
2021年2月
『ダル・レークの恋』<TBS赤坂ACTシアター>カマラ
2021年10~11月
『川霧の橋』<博多座>お光
2022年1月
『今夜、ロマンス劇場で』美雪
2022年5月
『Rain on Neptune』<舞浜アンフィシアター>ネプチューン/ベルメール
2022年7~8月
『グレート・ギャツビー』デイジー・ブキャナン
2022年11~12月
『ブラック・ジャック 危険な賭け』<全国ツアー>アイリス/如月恵
2023年 2~3月
『応天の門』昭姫
2023年6月
『DEATH TAKES A HOLIDAY』<東急シアターオーブ>グラツィア・ランベルティ
2023年8~9月
『フリューゲル -君がくれた翼-』ナディア・シュナイダー   

今後の予定

(1)2023年10月14日(土)〜11月19日(日)<東京宝塚劇場>
ミュージカル『フリューゲル -君がくれた翼-』作・演出/齋藤吉正
東京詞華集『万華鏡百景色』作・演出/栗田優香
(2)2024年1月17日(水)~1月31日(水)<梅田芸術劇場メインホール>
『G.O.A.T』 ~Greatest Of All Time~ 監修・演出/石田昌也 構成・演出・振付/三井 聡
(3)2024年3月30日(土)~5月12日(日)<宝塚大劇場>
ミュージカル・ロマン『Eternal Voice 消え残る想い』作・演出/正塚晴彦
レビュー・アニバーサリー『Grande TAKARAZUKA 110!』作・演出/中村一徳
(4)2024年6月1日(土)~7月7日(日)<東京宝塚劇場>
演目は(3)に同じ