雪組トップスター・彩風咲奈 退団記者会見

2023.12.27

12月27日(水)、雪組トップスター・彩風咲奈が、宝塚グランドロマン『ベルサイユのばら』-フェルゼン編-(宝塚大劇場:2024年7月6日〜8月11日、東京宝塚劇場:2024年8月31日〜10月13日)をもって退団することを発表し、記者会見を行いました。   

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村上浩爾(宝塚歌劇団理事長)
「雪組トップスター彩風咲奈が2024年10月の東京宝塚劇場公演千秋楽をもって退団いたします。彩風はいつも組をまとめ、トップスターとしての重責を果たしてくれました。スタイリッシュで格好良いダンス、幅広い役柄での演技で舞台を牽引してくれた彼女の退団は大変惜しまれますが、最後まで彩風ならではの男役像を突き詰めてくれるものと思っております。どうぞご支援のほどよろしくお願い申し上げます。」

彩風咲奈
「宝塚大劇場・東京宝塚劇場公演『ベルサイユのばら』をもちまして、宝塚歌劇団を卒業させていただくこととなりました。最後の日まで、大好きな雪組の男役として芸の道を全うしたいと思っております。これまでたくさんの愛をくださいました皆様に感謝の気持ちを少しでもお返しできますよう、心を込めて務めてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。」

~退団を決意したきっかけ~
「トップスターに就任した時から、自分の次の大仕事は“宝塚を卒業すること”だと思っておりました。一度は公演中止になった『ODYSSEY(オデッセイ)-The Age of Discovery-』をあらためて上演させていただけた時のお客様の温かさに、今でも思い出すと涙が出るぐらいの幸せを感じ、その時に退団時期を決めました。入団のきっかけとなった『ベルサイユのばら』で、新人公演ではフェルゼン役もさせていただき、すべてのご縁がここに繋がっているような気がいたします。」

~退団を伝えた時の仲間の反応~
「相手役の夢白あやには今の公演のお稽古が始まってすぐに、“私は卒業するけれども、自分の宝塚人生を全うしたと思える時まで頑張ってほしい”と伝えました。雪組のみんなにはこの会見の少し前にお話ししたのですが、あえていつもどおりに接してくれたことに、みんなの温かさを感じました。」

~宝塚人生を振り返って一番嬉しかったこと、楽しかったこと~
「一つには絞れませんが、上級生から下級生に至るまで雪組全員の笑顔を見ている時が一番幸せです。雪組のみんなとの何気ない日常に、喜びを感じます。」

~宝塚・雪組への想い~
「入団前に思い描いていた宝塚は、ずっと夢であり、ときめきでした。そして今は、人と人との絆が溢れるところだと感じております。お客様や雪組の仲間たちとの出会いが、私の一番の宝物です。どんな時も手を差し延べてくださる方がいらっしゃったからこそ、今の私がいると思います。稽古中に悩むこともありますが、不器用な私をありのまま受け入れ、見守ってくれる雪組のみんなに何かを残すことができれば嬉しいです。」

~演じるうえで大切にしてきたこと~
「どのような瞬間でも、どのような役でも、自分自身が“ときめき”を忘れずにいたいと思いながら演じてまいりました。」

~ファンの皆様へのメッセージ~
「たくさんの愛をくださるファンの皆様に支えていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。男役・彩風咲奈として、素敵な舞台をお届けすることでお返しできますよう、卒業の日までさらに成長を続けたいと思っております。」   

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彩風咲奈プロフィール

愛媛県大洲市出身 市立大洲北中学出身
2005年4月 宝塚音楽学校入学
2007年3月 宝塚音楽学校卒業、宝塚歌劇団入団
2007年3月 『シークレット・ハンター』で初舞台
2007年5月 雪組に配属
2021年4月 雪組トップスターに就任   

主な舞台歴 ※劇場名のないものは全て宝塚大劇場公演

2007年3~4月
『シークレット・ハンター』で初舞台
2010年2~3月
『ソルフェリーノの夜明け』ジョゼフ/(新人公演)アンリー・デュナン ※新人公演初主演
2011年1月
『ロミオとジュリエット』死/(新人公演)ロミオ
2011年7月
『灼熱の彼方』<宝塚バウホール>オデュセウス ※初主演(「オデュセウス編」)
2013年4~5月
『ベルサイユのばら』-フェルゼン編- アラン/ロセロワ ※役替わり/(新人公演)フェルゼン
2014年10~11月
『パルムの僧院 -美しき愛の囚人-』<宝塚バウホール>ファブリス・デル・ドンゴ ※単独初主演
2015年1~2月
『ルパン三世 -王妃の首飾りを追え!-』次元大介
2016年2~3月
『るろうに剣心』斎藤一
2016年6月
『ドン・ジュアン』<KAAT神奈川芸術劇場>ドン・カルロ
2017年8~9月
『CAPTAIN NEMO』<日本青年館ホール>ネモ船長
2017年11~12月
『ひかりふる路(みち) 〜革命家、マクシミリアン・ロベスピエール〜』ジョルジュ・ジャック・ダントン
2018年11~12月
『ファントム』ジェラルド・キャリエール
2019年10月
『ハリウッド・ゴシップ』<KAAT神奈川芸術劇場>コンラッド・ウォーカー
2020年1~2月
『ONCE UPON A TIME IN AMERICA(ワンス アポン ア タイム イン アメリカ)』マックス
2020年8~9月
『炎のボレロ』<梅田芸術劇場メインホール>アルベルト・カザルス
2021年1~2月
『f f f -フォルティッシッシモ-』ナポレオン・ボナパルト
2021年6月
『ヴェネチアの紋章』<全国ツアー>アルヴィーゼ・グリッティ
2021年8~9月
『CITY HUNTER』冴羽獠
2022年3~4月
『夢介千両みやげ』夢介
2022年7~8月
『ODYSSEY(オデッセイ)-The Age of Discovery-』<梅田芸術劇場メインホール>ブルーム
2022年10~11月
『蒼穹の昴』梁文秀
2023年2~3月
『BONNIE & CLYDE』<御園座>クライド・バロウ
2023年4~5月
『Lilac(ライラック)の夢路』ハインドリヒ
2023年8~9月
『愛するには短すぎる』<全国ツアー>フレッド・ウォーバスク
2023年12月
『ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル』アーサー・コナン・ドイル   

今後の予定

(1)2024年1月3日(水)〜2月11日(日)<東京宝塚劇場>
Happy“NEW”Musical『ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル』-Boiled Doyle on the Toil Trail- 作・演出/生田大和
Winter Spectacular『FROZEN HOLIDAY(フローズン・ホリデイ)』-Snow Troupe 100th Anniversary- 作・演出/野口幸作
(2)2024年4月15日(月)〜4月21日(日)<相模女子大学グリーンホール>
彩風咲奈ドラマティック・リサイタル『ALL BY MYSELF』作・演出/野口幸作
(3)2024年5月4日(土)~5月8日(水)<NHK大阪ホール>
演目は(2)に同じ
(4)2024年7月6日(土)~8月11日(日)<宝塚大劇場>
宝塚グランドロマン『ベルサイユのばら』-フェルゼン編- 脚本・演出/植田紳爾 演出/谷正純
(5)2024年8月14日(水)~8月15日(木)<東京会場>、 2024年8月19日(月)~8月20日(火)<大阪会場>
彩風咲奈ディナーショー『タイトル未定』
(6)2024年8月31日(土)~10月13日(日)<東京宝塚劇場>
演目は(4)に同じ