FESTA特集

世界中のいたるところで、人びとの祈り、感謝、慰霊などの思いをこめて行われる「FESTA(祭り)」。そんな世界の「祭り」をテーマとした宙組公演スーパー・レビュー『VIVA! FESTA!』では、4つの代表的な祭りが宝塚歌劇ならではのレビューとなって登場します。レビューの中で取り上げられる、ブラジルの「リオのカーニバル」、中欧・北欧に伝わる「ヴァルプルギスの夜」、スペインの「牛追い祭り」、そして日本の「YOSAKOIソーラン祭り」をご紹介しましょう!

リオのカーニバル

リオのカーニバル photo by Foto NYC / photolibrary

ブラジル南東部に位置する大都市、リオデジャネイロのカーニバルは世界最大の祭りのひとつであり、サンバのリズムに乗って踊るパレードはその華やかさで知られています。エスコーラ・ジ・サンバと呼ばれるチームによるコンテスト形式になっており、審査対象は踊りだけでなく、アレゴリアと呼ばれる山車の装飾や衣装、演奏など多岐にわたります。そのハイレベルなパフォーマンスを一目見ようと、世界各国から約100万人の観光客が訪れるビッグイベントとなっています。

宙組公演『VIVA! FESTA!』舞台写真

舞台写真 第2場 Dancing Colors B(宝塚大劇場公演より)

中欧・北欧に伝わるヴァルプルギスの夜

中欧・北欧に伝わるヴァルプルギスの夜 bonfire, Walpurgis Night, near lake Ringsjö, Sweden
photo by David Castor

春の訪れを祝う「5月祭」の前日、ドイツのブロッケン山に魔女たちが集い饗宴(サバト)を開くという伝説と、ドイツでキリスト教の伝道に努めた聖女ワルプルガの記念日などがひとつになり始まったとされる祭りで、現在では中欧のほか、北欧などでも行われています。無秩序な魂を、篝火を焚いて追い払い、魔女の仮装をして楽しむ祭りです。ドイツを代表する文豪、ゲーテの戯曲「ファウスト」でも、ファウスト博士が悪魔メフィストフェレスに連れて行かれる魔女たちの宴のシーンが描かれています。

宙組公演『VIVA! FESTA!』舞台写真

舞台写真 第5場 ヴァルプルギスの夜 B(宝塚大劇場公演より)

スペインの牛追い祭り

スペインの牛追い祭り Encierro por la calle Real de Arganda en 2005
photo by 2pac

毎年7月にスペイン北部のパンブローナという街で、街の守護聖人・聖フェルミンを称えるために行われるサン・フェルミン祭り。バレンシアの火祭り、セビリアの春祭りとともにスペインの三大祭りと呼ばれています。作家ヘミングウェイの小説「日はまた昇る」に描かれたことで世界的に有名になったこの祭りのメインとも言えるのが、「牛追い(エンシエロ)」です。もとは祭りのイベントのひとつ「闘牛」を行うため、牛を闘牛場へ追い込む単なる行為でしたが、牛の前を人が走る形になり、今ではこの「牛追い」自体が人気のイベントになりました。祭りの期間中、毎朝、ロケット花火の打ち上げをきっかけに始まるこのエキサイティングな行事を楽しみに、街の人口の何倍もの観光客が世界中から訪れます。

宙組公演『VIVA! FESTA!』舞台写真

舞台写真 第8場 エン・シエロ B(宝塚大劇場公演より)

日本のYOSAKOIソーラン祭り

日本のYOSAKOIソーラン祭り photo by 嘉門、surigon / PIXTA(ピクスタ)

高知県の「よさこい祭り」と、北海道の民謡「ソーラン節」がミックスされて1992年に誕生した祭り。毎年6月、札幌市内各所に設けられた会場で色とりどりの衣装を身にまとった踊り子たちが、ソーラン節のメロディーに合わせて躍動するこの祭りは、今では大勢の観光客が訪れる北海道の初夏の風物詩にもなっています。YOSAKOIソーランの基本は「よさこい祭り」で使われる「鳴子」と呼ばれる打楽器を手に持って踊ることと、曲中のどこかに「ソーラン節」のフレーズを入れることの二点で、チームごとにオリジナリティあふれるパフォーマンスが披露されます。エネルギッシュな振り付けのほか、鮮やかな衣装やメイクも見どころのひとつです。

宙組公演『VIVA! FESTA!』舞台写真

舞台写真 第11場 YOSAKOIソーラン A(宝塚大劇場公演より)

人びとの熱い思いが結集した「祭り」のエネルギーを、朝夏まなと率いる宙組が一丸となってパワフルにお届けいたします。舞台と客席がひとつになって盛り上がる非日常のひと時をどうぞ劇場で体感してください!

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