「宝塚歌劇におけるサステナビリティの取組」

阪急阪神ホールディングスグループでは、「『安心・快適』、そして『夢・感動』をお届けすることで、お客様の喜びを実現し、社会に貢献する」というグループ経営理念を掲げ、持続的な成長を志向するとともに、その基盤となるESG(環境・社会・企業統治)に関してもさまざまな取組を推し進めてきました。
そうした中で、2020年5月に「阪急阪神ホールディングスグループ サステナビリティ宣言」を公表し、同宣言では、「暮らしを支える『安心・快適』、暮らしを彩る『夢・感動』を、未来へ」という基本方針と以下の重要テーマ(マテリアリティ)を定めております。

宝塚歌劇の運営に携わる阪急電鉄株式会社創遊事業本部・宝塚歌劇団・株式会社宝塚舞台・株式会社宝塚クリエイティブアーツにおいても、100年以上積み重ねてきた宝塚歌劇を未来へとつなぎ、社会課題の解決に向けて主体的に関わりながら、すべての人々が豊かさと喜びを実感でき、次世代が夢を持って成長できる社会の実現に貢献してまいります。

■宝塚歌劇における重要テーマ(①~⑤)の具体的な取組目標

①安全・安心の追求
—誰もが安心して利用できる施設・サービスを日々追求していきます

<具体的な取組>
・高齢のお客様、障がいのあるお客様にも公演をお楽しみいただける観劇環境の整備(「鑑賞サポートタブレット」「音声補助イヤフォン」の導入、「宝塚大劇場公演プログラム(抜粋版)のテキストデイジー図書」の提供、場内施設のバリアフリー対応等[バリアフリー情報]
・災害発生時に備えた教育および防災備蓄の確保
・宝塚大劇場におけるお客様参加型消防訓練の実施
・劇場係員の接客スキルの向上を目指した研修の実施
・劇場施設の安全の維持・確保のための耐震補強等の定期的な工事の実施

②豊かなまちづくり
—自然や文化と共に、人々がいきいきと集い・住み続けたくなるまちづくりに貢献します

<具体的な取組>
・「花のみち」も含めた宝塚大劇場周辺地域の美観維持への協力
・地元行政への協力(各種地元協会等への積極的な参画・サポート、イベントへの協力・協賛・出演協力等)
・兵庫県や宝塚市と連携した、地域住民や市内の小中学校への観劇機会の提供
・訪日外国人・在住外国人のニーズに応じた多言語での情報発信や受入環境の整備

③未来へつながる暮らしの提案
—多様な観劇スタイルを提案し、日々の暮らしに感動を創出します

<具体的な取組>
・近畿・首都圏以外での観劇機会の提供(全国ツアー公演の定期的な実施、映画館等でのライブビューイングの開催)
・携帯端末等へのライブ配信やYouTube等を活用した映像の配信など、デジタル技術や配信サービスを活用した取組の推進
・宝塚歌劇専門チャンネル「タカラヅカ・スカイ・ステージ」における多彩な番組の放送
・次代を担う世代に向けたキッズセミナー等のイベントの実施や、修学旅行や芸術鑑賞等学校団体の積極的な受け入れ

④一人ひとりの活躍
—多様な個性や能力を最大限に発揮できる企業風土を醸成するとともに、広く社会の次世代の育成にも取り組みます

<具体的な取組>
・社会貢献活動「阪急阪神 未来のゆめ・まちプロジェクト」への参画
ハラスメントのない健全な職場環境の整備

⑤環境保全の推進
—脱炭素社会や循環型社会に資する環境保全活動を推進します

<具体的な取組>
宝塚大劇場への「カーボンニュートラルな都市ガス」の供給・活用
・宝塚大劇場での高効率ガス冷暖房の採用
・宝塚大劇場・宝塚バウホールにおける、節水装置の導入や節水型のトイレ器具への更新
・劇場内施設および舞台設備のLED化の推進