星組トップスター・礼真琴 退団記者会見

2024.09.24

9月24日(火)、星組トップスター・礼真琴が、ミュージカル『阿修羅城の瞳』、ファンタジック・タペストリー『エスペラント!』(宝塚大劇場:2025年4月19日〜6月1日、東京宝塚劇場:2025年6月28日〜8月10日)をもって退団することを発表し、記者会見を行いました。

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村上浩爾(宝塚歌劇団理事長)
「星組トップスター礼真琴が次回大劇場公演『阿修羅城の瞳』『エスペラント!』で退団することとなりました。早くから注目され期待されるプレッシャーを、努力を重ねて乗り越え、トップスター就任直後にコロナ禍という状況にあっても、若きトップスターとして組を鼓舞し全身全霊で公演に向き合う姿は、勇気と希望と元気を与えてくれるものでした。圧巻のパフォーマンスで完成度の高い舞台を見せてくれる稀代のトップスターだと思います。退団の日まで礼らしく、明るく、自然体で、目指す男役像を追い求めてほしいと思っております。どうか引き続き、ご支援を賜りますようお願いいたします。」

礼真琴
「2025年8月10日の東京宝塚劇場の千秋楽をもちまして宝塚歌劇を卒業させていただく運びとなりました。音楽学校に入学してから18年、星組生になってから16年、ずっと星組で過ごし、先輩方からたくさんのことを学び、仲間と一緒にいる大切さやありがたさ、そして応援してくださるお客様のありがたみを日々感じて、熱く過ごしてまいりました。最後の日まで、私らしく宝塚歌劇に情熱を注ぎ続けてまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。」

~退団を決意した時期~
「主演という立場に就任させていただいてから、常に“卒業”という言葉が頭の片隅にあるなかで過ごしていましたが、お披露目公演の途中でコロナ禍になり公演がすべて止まるという経験を経て、今こうして舞台に立たせていただける、公演を無事に完走できる状況になったとき、今までがむしゃらに走ってきたことを振り返り、この宝塚歌劇110周年という記念すべき年を自分なりに全うしてから卒業したいという思いに自然に変わっていき、卒業を決意するにいたりました。」

~退団を伝えた時の仲間の反応~
「星組のみんなには大劇場公演千秋楽の前日に伝えました。みんな覚悟した状態でその場に来てくれたという空気感があり、私が話しているときも静かに真剣に、かみしめるように聞いてくれていた印象です。みんなに伝えることができてすっきりした部分もありますし、残された時間も濃い時間を過ごしたいと気合いを入れております。」

~相手役・舞空瞳について~
「舞空には今の公演のお稽古が始まったころに伝えました。彼女自身の卒業公演でもありますので、お互い卒業に向けて、今の自分たちに何ができるか、何を星組のみんなに残していけるかを二人でたくさん話し合いました。卒業の時期は別になりましたが、二人で決めたゴールが “これが私たちのベストだったんだ”と思っていただけるように精一杯頑張ろうと二人で心を決めました。」

~トップスター就任から今までを振り返って~
「心が折れそうになる瞬間もありましたが、常に星組の仲間たちが側で笑って力強く背中を押してくれたおかげで、前を向き続けることができました。2ヶ月の休養期間をいただいた際は、自分がどれだけありがたい状況で過ごさせていただいているのか、どれだけ心強い頼もしい仲間たちのもとで舞台に立たせていただいていたのかをあらためて感じ、みんながびっくりするくらいパワーアップして帰らなければ、という思いで戻ってきました。一つひとつの作品が自分の財産になっていると思いますが、ここ最近は特にさまざまなジャンルの作品に挑戦させていただいていて、最後まで挑戦をし続ける宝塚人生を全うしたいと思っております。」

~自身にとって宝塚歌劇とは~
「宝塚歌劇は、唯一無二の場所で、私自身も青春のすべてをかけた宝塚人生でした。本当に何も分からないところから、素晴らしい上級生に引っ張っていただき、大好きな星組で、もがいて、がむしゃらに走って来た、まさに青春そのものと思っております。
私が学んだものを、仲間たちに少しでも多く伝えていけたらと思いますし、最後の最後まで、みんなが背中を追い続けたいと思ってくれるような存在でいられるよう、自分自身も努力をし続けたいと思っております。」

~ファンの皆様へのメッセージ~
「今まで宝塚歌劇を、そして星組を、そして礼真琴を応援してくださいました皆様、長い間本当にありがとうございました。どんなときも何があっても、見捨てず、私を信じてついてきてくれたファンの皆様には、感謝をしてもしきれません。最後の最後まで私らしく、体力と筋肉を使って、この宝塚歌劇にすべてを注いでまいりますので、最後の日までどうぞよろしくお願いいたします。」

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礼真琴プロフィール

東京都江戸川区出身 東海大学附属浦安高校出身
2007年4月 宝塚音楽学校入学
2009年3月 宝塚音楽学校卒業、宝塚歌劇団入団
2009年4月 『Amour それは・・・』で初舞台
2009年5月 星組に配属
2019年10月 星組トップスターに就任

主な舞台歴 ※劇場名のないものは全て宝塚大劇場公演

2009年4~5月
『Amour それは・・・』で初舞台
2010年7月
『ロミオとジュリエット』<梅田芸術劇場>愛
2013年5~7月
『ロミオとジュリエット』愛/ベンヴォーリオ ※役替わり/(新人公演)ロミオ※新人公演初主演
2014年1~2月
『眠らない男・ナポレオン —愛と栄光の涯(はて)に—』ウジェーヌ/(新人公演)ナポレオン
2014年5~6月
『かもめ』<宝塚バウホール>トレープレフ※初主演
2014年11~12月
『風と共に去りぬ』<全国ツアー>スカーレット・オハラ
2015年8~9月
『ガイズ&ドールズ』アデレイド
2016年1月
『鈴蘭(ル・ミュゲ) —思い出の淵から見えるものは—』<宝塚バウホール>リュシアン
2017年3~4月
『THE SCARLET PIMPERNEL(スカーレット ピンパーネル)』ショーヴラン
2017年7月
『阿弖流為 –ATERUI–』<シアター・ドラマシティ>阿弖流為
2018年10月
『Thunderbolt Fantasy(サンダーボルト ファンタジー)東離劍遊紀(とうりけんゆうき)』<國家兩廳院 國家戯劇院>捲殘雲(ケンサンウン)
※「捲殘雲」の「捲」=てへんに旧字体の巻
2019年5月
『アルジェの男』<全国ツアー>ジュリアン・クレール
2019年11月
『ロックオペラ モーツァルト』<梅田芸術劇場>ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
2020年2~3月
『眩耀(げんよう)の谷 ~舞い降りた新星~』丹 礼真
2020年11月
『エル・アルコン-鷹-』<梅田芸術劇場>ティリアン・パーシモン
2021年2~3月
『ロミオとジュリエット』ロミオ
2021年7月
『VERDAD(ヴェルダッド)!!』<舞浜アンフィシアター>
2021年9~11月
『柳生忍法帖』柳生十兵衛
2022年2月
『王家に捧ぐ歌』<御園座>ラダメス
2022年4~5月
『めぐり会いは再び next generation-真夜中の依頼人(ミッドナイト・ガールフレンド)-』ルーチェ・ド・オルゴン
2022年9月
『モンテ・クリスト伯』<全国ツアー>エドモン・ダンテス
2022年11~12月
『ディミトリ~曙光に散る、紫の花~』ディミトリ
2023年3月
『Le Rouge et le Noir ~赤と黒~』<シアター・ドラマシティ>ジュリアン・ソレル
2023年6~7月
『1789 -バスティーユの恋人たち-』ロナン・マズリエ
2024年1~2月
『RRR × TAKA"R"AZUKA ~√Bheem~(アールアールアール バイ タカラヅカ ~ルートビーム~)』コムラム・ビーム
2024年5~6月
『BIG FISH(ビッグ・フィッシュ)』<東急シアターオーブ>エドワード・ブルーム
2024年8~9月
『記憶にございません!』黒田啓介

今後の予定

(1)2024年10月19日(土)~12月1日(日)<東京宝塚劇場>
政界コメディ『記憶にございません!』-トップ・シークレット- 潤色・上演台本・演出/石田昌也
カルナバル・ファンタジア『Tiara Azul -Destino-(ティアラ・アスール ディスティーノ)』作・演出/竹田悠一郎
(2)2025年1月18日(土)〜1月21日(火)<日本武道館>
礼真琴 日本武道館コンサート『ANTHEM-アンセム-』
総合演出・ステージ制作/大田高彰(インターグルーヴプロダクションズ)、構成・演出/竹田悠一郎
(3)2025年4月19日(土)~6月1日(日)<宝塚大劇場>
ミュージカル『阿修羅城の瞳』潤色・上演台本・演出/小柳奈穂子
ファンタジック・タペストリー『エスペラント!』作・演出/生田大和
(4)2025年6月28日(土)~8月10日(日)<東京宝塚劇場>
演目は(3)に同じ