解説
バウ・ミュージカル
『Bandito(バンディート) -義賊 サルヴァトーレ・ジュリアーノ-』
作・演出/大野 拓史
1940年代のイタリア、シチリア島。そこに、およそ現代ヨーロッパにはそぐわない「山賊(bandito)」として名を馳せ、「義賊」とまで謳われた一人の男がいた。サルヴァトーレ・ジュリアーノ。実在した「義賊」の、波乱に満ちた生涯をモデルに、その栄光と落日を描くミュージカル・プレイ。
第二次世界大戦直後、連合国軍の占領下にあるシチリア島。配給制度を悪用して闇市を開くマフィアに、犯人に仕立てられた青年ジュリアーノは、取り締まる憲兵を撃ち、追われる身となってしまう。生きる為、故郷の山岳地帯に落ち延びたジュリアーノは、やがて群盗のリーダーに祭り上げられ、頭角を現してゆく。ある日、ジュリアーノは、ある侯爵夫人から強奪した宝石類を取り戻したい旨、マフィアからの仲介を受ける。だが、その交渉の席に現れたのは夫人ではなく、宝石類の中にある指輪の、本当の持ち主だという一人の女性だった。そして、その出会いが、ジュリアーノを数奇な運命へ導いてゆく事になる…。主演は珠城りょう。
※宝塚歌劇では、出演者一同お花のお届け物を辞退させていただいております。