解説
バウ・ロマンス
『リッツ・ホテルくらいに大きなダイヤモンド』
-F・スコット・フィッツジェラルド作「The Diamond as Big as the Ritz」より-
脚本・演出/木村 信司
「華麗なるギャツビー」の著者で20世紀のアメリカを代表する小説家の一人、F・スコット・フィッツジェラルド。彼が残した数多くの短編小説の中でも、異彩を放つ「リッツ・ホテルくらいに大きなダイヤモンド」は、富がもたらす熱狂、狂乱を主題とした壮大な夢物語です。そこに主人公の恋を織り込み、宝塚歌劇ならではのロマン溢れる作品としてお届け致します。
アメリカの大学に通うジョンは、ある時友人のパーシーに誘われ彼の実家を訪ねることとなる。そこは贅を尽くした黄金の楽園のような場所だった。巨大なダイヤモンドの原石の中に建てられた豪華な館の中で、パーシーの妹キスミンと出会い、恋におちるジョン。しかし次第に楽園の秘密が明らかとなり……。
※宝塚歌劇では、出演者一同お花のお届け物を辞退させていただいております。