制作発表会レポート

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公演に先立ち、2013年3月4日(月)に東京會舘で制作発表記者会見が開催されました。その模様を一部ご紹介し、公演の魅力に迫ります!

楽曲披露

楽曲披露

フェルゼン役の雪組新トップスター・壮一帆とマリー・アントワネット役の雪組トップ娘役・愛加あゆが扮装姿で登場。往年の名曲2曲を披露し、会場は『ベルサイユのばら』の華やかで、ロマンティックな雰囲気に包まれました。

1曲目 ♪「愛の面影」 壮 一帆
2曲目 ♪「愛あればこそ」 壮 一帆、愛加 あゆ

『ベルサイユのばら』-フェルゼン編-を上演するにあたり

植田紳爾

植田紳爾 (脚本・演出)

壮を中心にした雪組の『ベルサイユのばら』を創るにあたり、龍を中心とした月組の『ベルサイユのばら』が、おかげさまで評判が良いので、これ以上に、お客様にどのようにして喜んでいただけるようにするか、ということが大きな課題となりました。 雪組公演には、99周年で初めて3組のトップスターが特別出演してくれますので、そのパワーは、この作品にとって大きな力になると思いますが、壮を中心とした新生雪組の『ベルサイユのばら』は、それだけでいいのかと一週間ほど前から悩み始めましたが、“これしかない”という形を創り上げることができました。
今回の公演で、豪華な三人のトップスターが特別出演する『ベルサイユのばら』と、壮を中心とする新生雪組の『ベルサイユのばら』の二つのパターンをやってみようと思います。 特別バージョンでは、オスカルとアンドレの印象的な毒殺の場面から始まり、一方、壮を中心とした雪組バージョンでは、壮がとにかくカッコイイ新しい場面を創っています。 フェルゼンは受け身の芝居が多いのですが、たまには発散できるフェルゼンもカッコイイと思い、壮のための新しい場面にしました。
二つのパターンを公演でやってみるのは、宝塚歌劇で初めての試みだと思いますが、それにより雪組の皆は頑張ってくれると思いますし、3人のトップスターたちも、オスカルとアンドレを十分に演じてくれると思っています。とにかく面白い、とにかく今の月組の『ベルサイユのばら』に勝るような気持ちで、我々は作品に取り組んで行こうと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。

公演の意気込み

壮一帆

雪組トップスター 壮一帆

長きに亘り上演されてきた『ベルサイユのばら』。先輩方が築き上げてこられた伝統をしっかりと受け継いで、また次の世代へと残していけるように、私なりの新しい風を吹き込むことができればと思っています。
フェルゼンの役づくりに関しては、月組「オスカルとアンドレ編」の特別出演で経験させていただいたアンドレ同様、身分違いの女性を愛してしまったがゆえの苦悩という点では、フェルゼンも同じだと思います。彼らが決定的に違うのは身分であって、平民のアンドレに対して、フェルゼンは貴族というところです。その点を、ビジュアルはもちろんですが、内面的なところをもっと深く掘り下げて、今回のフェルゼン編で、遺憾なく発揮していきたいと思います。
前回の月組では“白薔薇”を愛し抜きましたが、今回は“赤薔薇”の愛加を、私なりのフェルゼンの愛で大きく包み込みたいと思っております。 お客様に素晴らしいものをお見せできるように、しっかりと華やかに舞台に立ちたいと思っております。

― 『ベルサイユのばら』の印象的な場面 ―
私は今まで演じたことのある役の中で、やはりアンドレが一番印象に残っており、その中で、前回、龍さんとご一緒させていただいた「今宵一夜」の場面が一番好きですね。
これから新しく挑戦するフェルゼンでは、マリー・アントワネットとの最後の場面が一番印象的ですので、そこに至るまでの数々の場面もしっかりとこなしつつ、その流れが最後にきちっと実を結ぶように演じていけたらいいなと思っております。

愛加あゆ

雪組トップ娘役 愛加あゆ

マリー・アントワネットという娘役なら誰でも憧れる、この役をさせていただくということを本当に光栄に思います。
マリー・アントワネットという人物を、只のわがままな女性と捉えられないように、生きてきた時代の中で、どのように最期まで生き抜いたのか、そして壮さんが演じられるフェルゼンを愛してしまったがゆえの生涯を、熱く演じたいと思っております。
また、特別出演していただくお三方を、お稽古場から拝見させていただくことができるので、たくさん勉強させていただきたいと思います。
お客様に『ベルサイユのばら』の世界を楽しんでいただけるよう、精一杯、全力で努めたいと思います。

― 『ベルサイユのばら』の印象的な場面 ―
私も壮さんと同じですが、(フェルゼンとマリー・アントワネットの)最後の場面が一番印象的です。
初めて拝見した宝塚歌劇も、『ベルサイユのばら』のフェルゼン編だったので、特に印象的でした。
そして、『ベルサイユのばら』のプロローグは、まさに宝塚歌劇という感じの華やかな世界なので、プロローグも大好きです。

柚希礼音

星組トップスター 柚希礼音

私は、新人公演と役替わり公演、そして今回で3回目のアンドレ役となります。光と影の“影”になりきり、今の自分が感じるアンドレを追求して、もう二度と一緒にお芝居をすることはないだろうと思っていた“凰稀かなめオスカル”を愛し抜きたいと思います。
実は、雪組の皆さんとのお稽古は限られていますので、自分できっちりと役を創り、凰稀さんが空いている時間があれば、二人の場面はお稽古をしつつ挑みたいです。
また、お稽古中も公演中も、壮さんと雪組の皆さんから、たくさんのことを学び、吸収したいと思います。
そして何よりも、壮さんと愛加さんのお披露目公演を雪組の皆さんと一緒に、大いに盛り上げていきたいと思っております。

― 『ベルサイユのばら』の印象的な場面 ―
私は、湖月わたるさん主演の「フェルゼンとマリー・アントワネット編」に出演させていただいた時に、最後の場面がすごく印象的で、いつも舞台袖から素敵だなと思って見ていました。
アンドレ役では、やはり毒殺の場面が大好きです。ずっと秘めていた気持ちを、他の男に取られるぐらいならと言ってしまう、その気持ちにすごく感動しておりましたので、お客様にもその想いをお伝えできるように頑張りたいと思います。

凰稀かなめ

宙組トップスター 凰稀かなめ

私は、フェルゼン役の壮さんとは雪組時代に、アンドレ役の柚希さんとは星組時代にご一緒しておりましたが、再びお二方と舞台を創れますことを今からとてもワクワクしております。
オスカル役は、まず、フェルゼンへの叶わぬ恋と、幼い頃からずっと慕ってくれているアンドレとの愛を、きっちりと演じて参りたいと思います。また、自ら咲く場所を選ぶ一輪の薔薇のような繊細な部分を持ちつつも、棘のように強がっている部分もしっかりと演じていきたいです。
99周年のアニバーサリーイヤーに相応しい舞台をお届けできますように、そして壮さんと愛加さんのお披露目公演となっておりますので、雪組の皆さんと共に、精一杯努めて参りたいと思います。

― 『ベルサイユのばら』の印象的な場面 ―
すべて名場面だと思いますし、言葉そのもの、台詞の言い回しがすごく美しい場面が山ほどありますので、どこと言われたらすごく迷いますが、民衆と共に戦っていくオスカルの姿に、すごく引き込まれたので、その場面が大好きです。

龍真咲

月組トップスター 龍真咲

大好きな『ベルサイユのばら』という作品に、一年に二回も出演することができ、とても光栄に思っております。
壮さんには、宝塚大劇場で行われた月組公演『ベルサイユのばら』-オスカルとアンドレ編-に特別出演していただき、たくさんのことを学ばせていただきました。雪組の「フェルゼン編」では、新たな新作に挑むという気持ちを忘れずに、精一杯取り組みたいと思います。
私が愛するオスカル役は、我が同期の早霧せいなですが、しっかりと愛し合い、役を深めていきたいと思っております。
壮さんと愛加さん率いる新しい風のもとで、新たな『ベルサイユのばら』-フェルゼン編-を、微力ながら精一杯努めさせていただきたいと思います。

― 『ベルサイユのばら』の印象的な場面 ―
壮さんが仰ってくださったのですが、私も壮さんとご一緒させていただいた月組公演の時は、「今宵一夜」の場面がとても印象に残っており、大好きです。次の雪組公演では、相手役の早霧にそう言ってもらえるように、頑張りたいと思います。

公演のポイント

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1974年に宝塚歌劇で初演されて以来、多くのファンに愛され続けている宝塚歌劇の至宝『ベルサイユのばら』。今回、雪組・新トップスターの壮一帆を中心とした新生雪組のお披露目となる本作は、華やかで美しい宮廷ロマンが魅力の「フェルゼン編」です。
新生雪組の始動に相応しく、『ベルサイユのばら』の中でも、より豪華で華やかに、宝塚歌劇らしい魅力が凝縮された作品に、期待が高まります。

また、この公演には、宝塚大劇場公演のみとなりますが、アンドレ役で柚希礼音、龍真咲が、オスカル役で凰稀かなめが特別出演し、作品に華を添えます。
今回は、3組のトップスターが特別出演するバージョンと、新生雪組バージョンの2パターンを上演するという新しい試みが実現。伝統を重んじつつも、新しい『ベルサイユのばら』をお届けします。

宝塚歌劇99周年のアニバーサリーイヤーに、宝塚歌劇の代名詞といっても過言ではない『ベルサイユのばら』の上演。月組の「オスカルとアンドレ編」に続き、より華やかに、より美しく、新しい『ベルサイユのばら』を、雪組新トップスター・壮 一帆、雪組新トップ娘役・愛加あゆを中心にお届けします。

宝塚歌劇雪組公演 三井住友VISAカードシアター 宝塚グランドロマン『ベルサイユのばら』-フェルゼン編-に、どうぞご期待ください!!

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