宝塚歌劇100年のあゆみ

主な出来事
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90周年を迎え新たな発展を誓う
4月1日、宝塚大劇場にて宝塚歌劇 90周年記念式典『すみれ花歳月を重ねて』が華やかに開催され、東京公演出演中の生徒をのぞく歌劇団の全生徒が一同に集まり、創始者・小林一三の夢と理念を再認識し、未来への新たな発展を誓った。100周年に向け、ここから様々な記録が樹立されていく。
日韓国交正常化40周年を記念した初の韓国公演
日韓国交正常化40周年にあたり、慶熙大学「平和の殿堂」にて、宝塚歌劇韓国公演を実施した。これは、日韓議員連盟並びに韓日議員連盟からの要請を受け、また大韓民国文化観光部からの招聘で実現した。星組により、『ベルサイユのばら』『ソウル・オブ・シバ!!』が上演された。
『ベルサイユのばら』5年ぶりの再演
マリー・アントワネット生誕250周年を記念して、名作『ベルサイユのばら』が5年ぶりに再演された。星組が「フェルゼンとマリー・アントワネット編」、雪組が「オスカル編」を上演。これまでにも様々なバージョンで上演してきたが、初演より31年の時の経過の中で、現在のバランスを考えて再構築。新場面、新たな演出など、新しい見所も増えて話題を呼んだ。『ベルサイユのばら』の観客動員数は400万人を達成した。
『エリザベート』観客動員数150万人を記録
1996年の初演以来、各方面より高い評価を頂戴し、多くのファンに支持され愛され続けててきた名作『エリザベート』。2年ぶりの再演となったこの年の雪組公演で、宝塚大劇場での観客動員数150万人を記録し、上演回数も700回を突破した。今では『ベルサイユのばら』などと並び、宝塚歌劇を代表する演目の一つとなっている。
『THE SCARLET PIMPERNEL』日本初上演
13年ぶりの再演となった『ME AND MY GIRL』は、東京宝塚劇場の観客動員数100万人を達成。また、ブロードウェイ・ミュージカルの大ヒット作『THE SCARLET PIMPERNEL』を宝塚歌劇が日本で初上演。冒険活劇としての面白さ、すれ違う夫婦の心理描写を描き出し、上質のエンターテイメントとして高く評価され、第16回読売演劇大賞優秀作品賞、第34回菊田一夫演劇大賞を受賞した。
ドラマ・ゲーム・映画と宝塚歌劇のコラボレーション
韓国ドラマが原作の『太王四神記』、人気テレビドラマを舞台化した『相棒』、初めてゲームを原作に用いた『逆転裁判』など、様々なコラボレーションが実現した。また、アメリカ映画史上ベスト・ワンに輝くラブストーリーの最高傑作である『カサブランカ』を宝塚歌劇が世界初のミュージカル化。宝塚歌劇ならではの華やかさと、舞台ならではの迫力をプラスした大作として上演し、好評を博した。
『ロミオとジュリエット』日本初上演
1951年に上演されるや大好評を博し、初のロングラン公演が行われた白井鐵造の作・演出による『虞美人』を、原作から新しく構成し直し、また音楽・装置・衣装を刷新し、より現代的にアレンジして再演。『虞美人』は宝塚大劇場の観客動員数100万人を達成した。また、2001年フランスで初演されて以降、世界各地で上演され国際的なヒットを放った『ロミオとジュリエット』を星組選抜メンバーにより、7〜8月に梅田芸術劇場、博多座において日本初上演し、大好評を博した。さらに2008年に上演して以来、再演の呼び声の高かった大作『THE SCARLET PIMPERNEL(スカーレット ピンパーネル)』も、この年早くも再演の運びとなり、月組が上演。好評を得た。
東京宝塚劇場、来場者1,000万人達成
2001年に誕生した東京宝塚劇場が、開場10周年の節目の年であるのこの年の3月3日に、来場者1,000万人を達成した。栄えある1,000万人目を迎えた公演は、前年大好評を博し待望の大劇場での上演となった雪組公演『ロミオとジュリエット』。記念すべきお客様には、『ロミオとジュリエット』の故郷であるイタリア旅行や観劇チケットなどがプレゼントされた。
また、1971年に初演し、1976年の再演時には文化庁芸術祭優秀賞を受賞、1999年に再々演された後も更なる再演の呼び声の高かったショーの傑作『ノバ・ボサ・ノバ』を星組で上演し、好評を博した。
話題作の初ミュージカル化に挑戦
累計1500万部の売上を誇り長年にわたり人気を誇る大ベストセラーのSF小説を元にした『銀河英雄伝説@TAKARAZUKA』が宙組により宝塚歌劇の舞台に初登場した。また、テレビドラマ化もされた大ヒット漫画を原作とした雪組公演『JIN-仁-』は原作の雰囲気はそのままに、宝塚歌劇ならではの演出を加え、観客の熱い支持を受けた。
100周年を控え、盛り上がりを見せた99周年
宝塚歌劇100周年へ向けた99周年の幕開けに『ベルサイユのばら』を再演。1月に月組がオスカルとアンドレ編を、そして4月には雪組がフェルゼン編を上演。観客動員数は450万人を達成した。また、台北駐日経済文化代表処(台湾の日本における窓口機関)他、台湾関係者の要請を受け、初の台湾公演を実施。第1幕は伝統の日本物ショー。第2幕はミュージカル。台湾でもおなじみのキャラクター、怪盗・楚留香(そりゅうこう)が宝塚の舞台に登場した。そして最終章第3幕は豪華絢爛なタカラヅカレビューと、宝塚歌劇団選りすぐりの作品3本を上演。日本のみならず海外からも熱い視線が注がれた。創立100周年を目前にさらに進化し続ける宝塚歌劇に、注目が高まっていく。

宝塚歌劇 豆知識

宝塚歌劇に関する豆知識をご紹介いたします。各項目をクリックすると解説が表示されます。
  • 男役と女役
  • 組の歴史
  • 緑の袴
  • ラインダンス
  • 清く正しく美しく
  • 大階段と銀橋
  • シャンシャン
  • 新人公演
  • さよなら公演