宝塚歌劇団では、本年5月22日から6月22日までの月組宝塚大劇場公演、また7月10日から8月9日までの月組東京宝塚劇場公演におきまして、三井住友VISAカードをはじめとするVJAグループご有志各社様のご協賛を賜り、三井住友VISAミュージカル『エリザベート』−愛と死の輪舞(ロンド)−を上演致します。
1996年の雪組での初演以来、多くの皆様に支持され愛され続けてまいりました名作が、宝塚歌劇の舞台に2年振りに登場致します。
『エリザベート』は1992年にオーストリアのアン・デア・ウィーン劇場で初演、98年までロングランされた後、ハンガリー、スウェーデン、オランダ、ドイツでも上演された人気ミュージカルです。
宝塚歌劇団では世界各地での上演に先駆け、1996年に日本で初演。
類稀な美貌の持ち主であると同時に、自由奔放な生き方を求めた少女エリザベートがオーストリア皇后となったことから辿ることになる数奇な運命。そこに彼女を愛する黄泉の帝王トート(死)という抽象的な役を配した独創的なストーリー、美しい旋律で彩られたミュージカル・ナンバーで高い音楽性を持つミュージカルで、主役をトートに置き換え、宝塚独自の演出・振付・装置・衣装により上演した宝塚版は、各方面より高い評価を頂戴し、お客様の絶大な支持を得ました。
そして1996年雪組の初演以来、同年星組、1998年宙組、2002年花組、2005年月組、2007年雪組と再演を重ね、上演回数708回、観客動員数170万人を誇る、宝塚歌劇を代表するレパートリーの一つとなり、数々のスターを生み出してきました。
今回の公演では、2002年花組公演でルキーニを、2005年月組公演でエリザベートを演じた瀬奈じゅんが、満を持してトート役を演じます。主演男役としてまさに充実した舞台を見せている瀬奈だけに、歴代のトートとはまた一味違うトート像を造形してくれることでしょう。
そしてタイトルロールを演じますのは、宙組から特別出演の凪七瑠海。大役への抜擢に応え、どのような舞台を見せてくれるか、新星誕生への期待が高まります。
その他、エリザベートの夫であるオーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフ役には三拍子揃った実力派男役、霧矢大夢。また、エリザベート暗殺者で狂言回しの難役、ルキーニ役には、歌唱力に定評のある若手男役、龍真咲。高い演技力が要求される悲劇の皇太子ルドルフ役は、遼河はるひ、青樹 泉、明日海りおの3名が役替わりで演じます。
小池修一郎による緻密な演出、そしてキャスト達の活躍により、今回の公演もまた多くの感動をもたらしてくれることでしょう。