明日海りお×稲葉太地

花の都パリの地下都市を舞台に繰り広げられる、レヴューロマン『シャルム!』の作・演出を担当するのは、演劇的な要素も取り入れた、詩的なショーやレヴューに定評のある演出家・稲葉太地。
明日海りおの多彩な魅力を知る稲葉は、明日海のラストステージでも彼女の新たな一面を引き出してくれることでしょう。
ここでは、これまでに明日海が出演した稲葉作品をご紹介します。   

『Mr. Swing!』(2013年花組)

舞台写真

出演者たちの個性を余すところなく表現したパワフルなショー・オルケスタ。
明日海にとって花組に組替え後、初のショーとなったこの作品で、洗練された群舞、愛を探してさまよう旅人の妖しいダンス、新入りセイラーのコミカルなシーンなど、バラエティに富んだ場面で魅力を発揮した。   

稲葉太地が語る

月組から花組に組替え後のショーということもあり、中詰めでは“新入りです!” とフレッシュに登場してもらいました。ほかにも、当時のトップ娘役・蘭乃はなさんと、柚香光扮する“幻”に翻弄される旅人役では、耽美さが際立っていたと思います。彼女の魅力が花組ファンの皆さまにも伝わるようにと思いながら創りました。

『宝塚幻想曲(タカラヅカ ファンタジア)』(2015年花組)

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明日海がトップスターに就任してから、初めてのオリジナル・レヴュー。和太鼓や三味線の要素を取り入れた音楽や、着物を連想させる衣装など、日本の伝統を散りばめて構成された。
明日海は「色んな魅力を見せられる作品を」という演出家の想いを受け、舞台上で様々な表情を見せた。   

稲葉太地が語る

組をまとめる立場になって初めてのレヴューで、とても強いエネルギーを発していましたね。プロローグから、男役スーツの群舞、謝珠栄先生振り付けの「永遠 風に舞う花」、年度賞の団体賞に輝いた黒燕尾の「さくら幻想曲」など踊り尽くしでしたが、台湾を含めた4カ所での公演をやり遂げたことで、大きな自信を付けたように思います。

『Delight Holiday』(2018年花組)

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クリスマスを間近に控えたホリデーシーズンをテーマにした、華やかで心躍るスペシャルステージ。
明日海を中心とした花組メンバーが、クリスマスソング、ディズニーソング、ジャズ、J-POP、そしてタカラヅカのナンバーまで、盛り沢山の内容で客席と一体となって夢のひと時を創り上げた。   

稲葉太地が語る

舞浜という高揚感のある街で開催するコンサートに相応しく、キラキラと光り輝くステージを目指しました。彼女は期待以上のものを表現し、多幸感で会場を包んでくれましたね 。楽曲は、明日海の意見も取り入れながら選曲しました。実は、この公演での明日海の卓越したパフォーマンスを見て、『シャルム!』の方向性を決めました。


この公演が男役としてラストステージになる明日海りおの圧倒的な魅力を、稲葉が存分に描き出します。
花組の個性豊かな出演者が織り成す華やかで官能的なレヴューを、どうぞ劇場でご覧ください!