紅ゆずる×酒井澄夫

宝塚歌劇ならではの華やかな世界を描き続けるベテラン演出家・酒井澄夫が、星組トップスター・紅ゆずるの多彩な魅力を余すことなく表現するスペース・レビュー・ファンタジア『Éclair Brillant(エクレール ブリアン)』。
ショースターとしても客席を沸かせてきた紅の、タカラヅカでの最後のレビュー作品に期待が高まります。
ここでは、紅が出演した過去の酒井作品を、演出家自身のコメントも交えて振り返ってみましょう!   

『コインブラ物語』(2009年)

舞台写真 アントニオ役

ポルトガルで語り継がれる、古都コインブラで起こった悲劇「ペドロとイネスの悲劇」に、宝塚歌劇ならではのアレンジを加えたミュージカル。
紅は、由緒ある家系に生まれながら、ある理由で盗賊「黒い風」の頭目となったアントニオ役で出演した。   

酒井澄夫が語る

当時の紅は、下級生ながら舞台に立っているだけで光り輝くような存在感がありました。今だからより実感しますが、これは生まれ持ったスター性でしょうね。紅が演じたアントニオは、一幕の終わりで死んでしまう役どころですが、出番が少ないからこそ、個性が際立っている彼女に演じさせたら面白いだろうと、キャスティングしたことを覚えています。

『宝塚花の踊り絵巻』-秋の踊り-(2010年)

舞台写真

咲き誇る菊や花紅葉など、美しい日本の秋の風情を中心に、伝統と現代の感覚が融合した、格調高い日本物レビュー。
豪華絢爛な作品のなかで、紅は、チョンパで始まるプロローグから、凛々しい武士、華やかな若衆まで、さまざまな場面に登場した。   

『ガイズ&ドールズ』(2015年)

舞台写真 ネイサン・デトロイト役

ミュージカル・コメディの傑作中の傑作ともいわれる、陽気な作品。宝塚歌劇では3度目の上演となった。
ニューヨークのタイムズ・スクエア界隈で、“カオ”として知られるクラップシューターのネイサン・デトロイトを、紅らしい人情味溢れる表現でつくり上げた。   

酒井澄夫が語る

紅が演じたネイサンは、当時の星組トップスター・北翔海莉さんが演じたスカイと、対になる役。再演を重ねる作品は、これまでのキャストのイメージに引きずられてしまいがちですが、“紅ゆずるのネイサン”を、一緒にいちから創り上げていきました。彼女はネイサン役をしっかり自分のものにし、期待に見事応えてくれました。

『Bouquet de TAKARAZUKA(ブーケ ド タカラヅカ)』(2017年)

舞台写真

日本初のレビュー『モン・パリ』から続く、タカラヅカレビューの伝統を受け継いだ作品。
「紅の持つ天性の明るさと、その裏にある翳りを引き出したい」という酒井の言葉どおり、バラエティ豊かなシーンの数々により、紅の多彩な魅力が詰め込まれたレビューとなった。   

酒井澄夫が語る

紅は現代的なイメージが強いかもしれませんが、実は往年のスターたちにも通じる魅力が備わっていると感じています。『Bouquet de TAKARAZUKA』はタカラヅカレビューの90周年という節目に上演した作品ですが、新たな伝統の担い手として、紅がこのレビューで中心を務めたことには大きな意義があったと思います。


宝塚歌劇の伝統を守りつつ、幅広いジャンルで革新を起こしてきた酒井と紅が、今作ではどのような新しい魅力を見せてくれるでしょうか。
紅ゆずるが率いる星組によるエネルギッシュでゴージャスなレビューを、劇場でお楽しみください!

  

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