宝塚歌劇の歩み(1982年-1994年)

発展を続ける宝塚歌劇に、新宝塚大劇場が開場

1988年『風と共に去りぬ』。1977~78年の初演、1984年の再演に続く再々演 1988年『風と共に去りぬ』。1977~78年の初演、1984年の再演に続く再々演

1980年代は、日本全体が好景気に沸き、人々が豊かさを享受していた時代でした。中でも経済大国として大きな発展を遂げた日本は、文化的にも大きく発展。宝塚歌劇においては、芸術祭での受賞が相次いだ時でもあり、舞台芸術として非常に優れた内容であることを世に知らしめました。

日本最初のレビュー『モン・パリ』初演より60年にあたる1987年に、『モン・パリ』誕生60年の催しを行い、その翌年より9月1日を「レビュー記念日」と制定。2年後には15年の沈黙をやぶって『ベルサイユのばら』が再演され、たちまち大ヒット。

そして1992年には70年近くにわたり愛されてきた旧宝塚大劇場が閉場。1993年には新・宝塚大劇場として生まれ変わり、新たにその歴史を刻みはじめました。

西暦(元号) 主な出来事
1982年(昭和57年)
『夜明けの序曲』上演
植田紳爾作、新派の川上音二郎の生涯を描いた作品で、11月の東京公演で芸術祭大賞を受賞する。

第二回東南アジア公演
マレーシア、シンガポール、タイ、ビルマ(現ミャンマー)で公演。
1984年(昭和59年)
宝塚大劇場で「宝塚歌劇70周年記念式典」

阪急西宮球場にて「宝塚歌劇大運動会」を開催
1985年(昭和60年)
第5回ハワイ公演
ホノルルのNBCコンサートホールで公演。
1987年(昭和62年) 月組公演『ME AND MY GIRL』上演
ロンドンミュージカルで、小原弘稔脚本・演出。千秋楽には宝塚初のスタンディングオベーションが起こる。同年同組での再演が決定。

レビュー記念日の催し始まる
日本最初のレビュー『モン・パリ』初演から満60年、大劇場公演のフィナーレに各組スターが出演して記念の催しを行なった。翌年から『モン・パリ』初演の初日の9月1日を「レビュー記念日」と制定する。
1989年(平成元年)
宝塚大劇場にて「逸翁に捧げる夕べ」を開催

『ベルサイユのばら』初演から15年目の再演
この後、1991年まで各組で上演、初演時に劣らぬブームとなる。

ニューヨーク公演

ラジオ・シティ・ミュージック・ホールで公演。
1991年(平成3年) 新・宝塚大劇場第1期工事が完成
新大劇場に付設の歌劇団事務所(7階)と稽古場(5・6階)の使用を開始した。
1992年(平成4年) 宝塚大劇場で音楽慰霊祭「ここより明日へ」 

新・宝塚大劇場竣工式

ニューヨーク(ジョイス・シアター)公演

旧・宝塚大劇場最後の公演千秋楽
雪組公演『忠臣蔵』の千秋楽、杜けあきのサヨナラショーが行なわれた11月24日をもって68年5ヶ月の歴史を閉じる。

シアター・ドラマシティでの公演が開始
この年に開場したシアター・ドラマシティでの公演が、ニューヨークのジョイス・シアター公演の凱旋公演で幕開け。以後、毎年1~2回上演されている。
1993年(平成5年)
1月1日、新・宝塚大劇場開場
杮落とし公演は星組の『宝寿頌』と『PARFUM DE PARIS』。
1994年(平成6年) ロンドン公演
コロシアム劇場にて公演。

新宝塚大劇場が全館竣工、「キャトルレーヴ」営業開始

宝塚大劇場にて「宝塚歌劇80周年記念式典“夢を描いて華やかに”」

阪急西宮スタジアムにて「80周年記念運動会」