朝夏まなと×藤井大介ショー作品
朝夏まなとにとって『HOT EYES!!』は宙組トップスター就任後、初の宝塚大劇場・東京宝塚劇場でのショー作品となります。藤井大介が“いま”の朝夏をどのように描き出し、その魅力を引き出すのかも見どころのひとつです。
朝夏が藤井大介演出の作品に出演するのは花組公演『TAKARAZUKA舞夢(マイム)!』(2004年)から始まり、今回が6作目。朝夏が出演した過去の藤井作品をご紹介し、その魅力に迫ります!
花組公演『TAKARAZUKA舞夢(マイム)!』(2004年)
タイトルの示す通り「夢に舞う宝塚」を美しく華やかに表現した作品。ギリシャ神話に登場する数々の英雄、神の中からゼウスを主人公に、神話の中に見る愛の形を、華麗にダイナミックに描く。プロローグの天地創造に始まり、ゼウスの誕生、ゼウスとヘラの結婚、トロイア戦争、戦争により廃墟と化した神殿で世界の終わりを感じたゼウスが流した涙により輝かしい神殿が甦るまでがストーリー性を持って綴られていく。
【プロローグ】より
当時の花組トップスター・春野寿美礼が扮する全知全能の神・ゼウスが、世界に誕生した瞬間を壮大なスケール感で描いた華やかなプロローグ。ここからドラマティックなショーが幕を開けます。
当時入団2年目の朝夏もこの場面に出演。華麗なギリシャ神話の世界観を表現する一員として、本作の中でフレッシュな活躍をみせました。
花組公演『EXCITER!!』(2009年)
刺激、熱狂、興奮をもたらす者“EXCITER”。ありふれた人生も、ちょっとした刺激、スパイスでバラ色に輝く。“音の革命”“美の革命”“男の革命”・・・。愛と夢を現代社会に送り届ける宝塚こそ“EXCITER”であるという軸の上に、究極に格好良い場面で構成された現代的でエネルギッシュなショー作品。
2009年花組公演で好評を得たこの作品は、2010年にも同組にて再演しました。
【第6章Tomorrow Exciter!!-明日への革命- 第21場】より
ジャズの名曲「キャラバン」をラテン風にアレンジしたナンバーが印象的な、大人っぽいラインダンスへと続くシーン。
朝夏はパワフルな歌声と熱いダンスでフィナーレナンバーの始まりを華やかに彩りました。端正なイメージのある朝夏が情熱的な一面をみせた作品です。
花組公演『Le Paradis!!(ル パラディ)』-聖なる時間(とき)-(2011年)
「華」「夢」「時」をテーマに、華やかで夢があり、「人生」はただ一度、そんなちょっぴりほろ苦いイメージを持つパリの魅力を現代的な視線で捉え、パリの各地の色、香りから連想する場面によって構成した、大人向けのレビュー作品。
【第15場 フィエーブル(興奮)】より
壮一帆(当時・花組男役)の上品な歌声と2組のカップルが繰り広げる華麗なデュエットダンスが、スタイリッシュなパリの雰囲気を感じさせるシーン。 朝夏は男役の色気を滲ませて、大人の男と女が織りなす艶やかなデュエットダンスを披露し好評を得ました。
宙組公演『Amour de 99!!-99年の愛-』(2013年)
宝塚歌劇でこれまで繰り広げられてきたショー、レビューの名作、名場面の再演を盛り込んだ、華麗なステージ。様々な作品へのオマージュと共に、100周年への架け橋となった作品。
【第二の愛 ムッシュ・エレガンス<優雅>—横澤英雄の愛— 第8場】より
1982年星組公演『ザ・ストーム』の「祈り」のオマージュとして上演されたこのシーンでは、出演者が一糸乱れぬ群舞を披露。往年の名場面を見事に現代へ甦らせました。 この場面で持ち前の長い手足を生かしたしなやかなダンスを見せた朝夏は、舞台上でもひときわ目を引きました。
宙組公演『PHOENIX宝塚!! -蘇る愛-』(2014年)
宝塚歌劇100周年の節目となった2014年。次なる年への架け橋となる時期に、“再生”という思いを込めて「PHOENIX」(不死鳥)と名付けられたショー。
当時の宙組トップスター・凰稀かなめをフェニックスに見立て、男役特有の美しさと格好よさを感じさせるシーンで構成した、宝塚歌劇ならではのゴージャスでスペクタクルなグランド・ショー。
【第11場 ビューティフル・バード・レビュー】より
ゴージャスな楽園を舞台に、出演者たちが様々な鳥に扮して登場する中詰めで、ホーク(鷹)に扮して登場した朝夏はアラビア風の豪華絢爛な衣装を身にまとい、荒々しい鷹の迫力をダンスと歌で見事に表現しました。
エキゾチックできらびやかなステージはまさに宝塚歌劇ならではの華麗さで観客を魅了しました。
アツい舞台をつくりだす演出家・藤井大介と宙組トップスターとして輝きを増す朝夏まなと。 2016年の幕開けとなるダイナミック・ショー『HOT EYES!!』は、朝夏の新たな魅力が溢れる情熱的なショーになることでしょう! どうぞご期待ください!