『シトラスの風』の魅力

宝塚レビューの伝統である、華やかで美しく香り高い世界を描いた“ロマンチック・レビュー”は、演出家・岡田敬二の情熱により生み出され、1984年のシリーズ初演以来、時代時代に合ったテーマやテイストで色鮮やかに上演し、好評を博しているレビュー・シリーズです。
宙組誕生20周年となる今年、ロマンチック・レビュー・シリーズの第20弾として、宙組誕生時に上演したロマンチック・レビュー『シトラスの風』を、真風涼帆を中心とした新生宙組の船出にふさわしい“スペシャルバージョン”でお届けします。

ここでは、ロマンチック・レビュー最新作『シトラスの風-Sunrise-』の上演にあたり、初演から印象的なシーンの一部と、シリーズの軌跡を振り返ります。

1998年宙組公演 ロマンチック・レビュー『シトラスの風』

主な出演者:姿月あさと、花總まり、和央ようか、湖月わたる、朝海ひかる、夢輝のあ、出雲綾、夏河ゆら、陵あきの
宝塚歌劇団5組目となる“宙組”が誕生。新たな組の誕生にふさわしく、新しい時代への飛躍をテーマにした、爽やかで若さ溢れる作品を、ロマンチック・レビュー・シリーズ第12弾として上演しました。

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「シトラスの風」(第一章 オープニング 第一場~第三場)

シトラスカラーに彩られた、フレッシュで躍動感に溢れるオープニング。溌剌とした爽やかさを感じさせ、作品のテーマである“新しい時代への飛躍”にふさわしい幕開きは、『シトラスの風II』『シトラスの風III』にも受け継がれました。

「夢・アモール」(第一章 オープニング 第四場) 

当時の宙組トップスター・姿月あさとを中心に、和央ようか、湖月わたるによる華やかなシーン。「夢・アモール」は、愛の歓びを謳いあげる名曲として、『シトラスの風』と同じロマンチック・レビュー・シリーズの『Amour それは・・・』(2009年)をはじめ、さまざまな場面で歌われています。

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「明日へのエナジー」(第七章 明日へのエナジー 第二十場・第二十一場)

明日を夢見る若者達の強烈なエネルギーを、ゴスペルの曲にのせて表現したシーン。迫力ある歌とダンスで好評を博し、2000年のドイツ・ベルリン公演など、多くの公演で再演を重ねる名シーンのひとつです。

『シトラスの風』をリメイクし、新たな場面を加えて上演された『シトラスの風II』(2014年)、『シトラスの風III』(2015年)でも、これらの場面は引き継がれました。

写真 2014年宙組公演 
ロマンチック・レビュー『シトラスの風II』(中日劇場)
主な出演者:凰稀かなめ、実咲凜音

写真 2015年宙組公演
ロマンチック・レビュー『シトラスの風III』(全国ツアー)
主な出演者:朝夏まなと、実咲凜音、真風涼帆

「シトラスの風」~宙組誕生20周年記念イベントより~


宙組誕生から20周年をむかえて上演する、真風涼帆・星風まどかの宙組新トップコンビ大劇場お披露目公演『シトラスの風-Sunrise-』。宙組誕生という新時代の幕開けを飾った『シトラスの風』が持つ、宝塚レビューの香りと色彩はそのままに、さらなる魅力を加えて鮮やかに甦ります。

新しい時代に飛翔する新生宙組による“風”を、ぜひ劇場で体感してください。