「HiGH&LOW」の魅力
2015年、日本テレビ系列での連続ドラマの初放送から、2020年までにドラマシリーズ5作を発表、映画シリーズも7作目の公開を控えるなど、人気を博している「HiGH&LOW」シリーズの魅力と、これらの作品群の隠された前日譚を宝塚歌劇が初めて舞台化、真風涼帆率いる宙組が挑む『HiGH&LOW -THE PREQUEL-』について解説します。
「HiGH&LOW」とは?
原作となる「HiGH&LOW」は、映画、ドラマ、音楽から、コミック、ゲーム、SNS、ライブ、テーマパークとのコラボレーションまで、あらゆるメディアを融合させた総合エンタテインメント・プロジェクト。「SWORD地区」と呼ばれるエリアを舞台に、男たちの闘いと友情を描き、膨大なキャラクターにそれぞれバックストーリーを持たせ、ダイナミックな映像表現、圧巻のアクションで独自の世界観を創り出してきた。
【全員主役】のコンセプトを体現するのは、AKIRA、青柳翔、TAKAHIRO、登坂広臣、岩田剛典、鈴木伸之、町田啓太、黒木啓司、佐野玲於、ELLY、白濱亜嵐、NAOTO、関口メンディーなどのEXILE TRIBEメンバーたち。また、SWORDのリーダー陣として、窪田正孝、林遣都、山田裕貴など実力派俳優たちをはじめ、錚々たる日本映画界のレジェンド俳優たちも集結する。
この壮大なシリーズに、今回、宝塚歌劇による舞台化作品が、新たなジャンルとして加わる。
「SWORD(スウォード)」とは?
かつて、ムゲンという伝説のチームが支配していた一帯で、ムゲンの解散後に頭角を現した5つの組織の総称。山王街二代目喧嘩屋「山王連合会(さんのうれんごうかい)」 誘惑の白き悪魔「White Rascals(ホワイト ラスカルズ)」 漆黒の凶悪高校「鬼邪高校(おやこうこう)」 無慈悲なる街の亡霊「RUDE BOYS(ルード ボーイズ)」 復讐の壊し屋一家「達磨一家(だるまいっか)」の各チームの頭文字から成る。彼らが拮抗するエリアはSWORD地区と称され、そこにいるギャングたちはG-SWORDと呼ばれていた。
山王連合会(総長:コブラ)
SWORDの「S」。同じ街で育った悪ガキが結成し、「山王街」という商店街を根城とする。チームを率いるコブラは、かつて、仲間とともに強敵と死闘を繰り広げたムゲンのメンバーだった。
White Rascals(リーダー:ROCKY)
SWORDの「W」。別名「誘惑の白き悪魔」。SWORD地区の繁華街に女性を斡旋するが、彼女たちを傷つける者は絶対に許さない。本拠地はリーダーROCKYが経営するクラブ「heaven」。
RUDE BOYS(リーダー:スモーキー)
SWORDの「R」。犯罪者や身寄りのない老人、子供、天涯孤独の者たちが、血はつながらずとも家族として集まる治外法権の街「無名街」の守護神。「無慈悲なる街の亡霊」の異名を持つ。
達磨一家(頭目:日向紀久)
SWORDの「D」。かつてムゲンに闘いを仕掛け敗れた九龍グループ「日向一家」日向四天王の末弟・日向紀久が、復讐のために結成。ムゲンの流れを汲む山王連合会への復讐心を燃やす。
鬼邪高校(番長:村山良樹)
SWORDの「O」。全国から札付きの粗暴者が集まる別名「漆黒の凶悪高校」。特に定時制は強者の巣窟と畏れられる。より良いスカウトを得るため、留年を繰り返し20歳を超える者も多い。
『HiGH&LOW -THE PREQUEL-』
宙組公演『HiGH&LOW -THE PREQUEL-』での主な登場人物や、LDH JAPANとのコラボレーションについてご紹介します。
主な登場人物
コブラ【真風 涼帆】
山王連合会の総長。バイク好きでかつてムゲンのメンバー。バイクと喧嘩に明け暮れる中、「ムゲン」の解散を経て、山王街を守るために山王連合会の頭となる。少年時代、コブラツイストで10人を倒したことからコブラの異名が付いた。
カナ【潤 花】
コブラの小学校時代の幼馴染。コブラにコブラツイストを決めて、一目置かれていた。中学校入学前に転校し、コブラとの交流はなくなっていたが、White Rascals主催のパーティーで再会する。
※今作のオリジナルキャラクター
ROCKY【芹香 斗亜】
White Rascalsを率いるリーダー。金髪に丸いサングラスのミステリアスな男。母と姉の死のトラウマから、女性を傷つけた輩どもには容赦なく鉄槌を下す。問題を抱えた女性を受け入れるため、クラブ「heaven」を作る。
スモーキー【桜木 みなと】
RUDE BOYSのリーダー。治外法権の街・無名街に住む「家族」を誰よりも思い、その安全を脅かす者は徹底的に叩き潰す。無名街の煙たい者を全て引き受けることから「スモーキー」と呼ばれる。
日向紀久【瑠風 輝】
達磨一家の頭で、日向四兄弟の末弟。かつて兄たちは闇の勢力・九龍グループ傘下で「日向一家」の看板を掲げていたが、ムゲンに闘いを挑み潰された。その復讐を誓い、達磨一家を結成した。
村山良樹【鷹翔 千空】
自分の強さの高みを目指して鬼邪高校の定時制に転校してきた。鬼邪高校で番長の座を狙い、拳ひとつで、のし上がっていくために行動を起こしていく。
無名街の医者【寿 つかさ】
治安と環境が劣悪なスラム街である無名街に診療所を構える医者。
GEN【松風 輝】
苦邪組(くじゃく)のナンバー2で、苦邪組四天王の一人。その名は玄武に由来。狂暴だが喧嘩だけでなく、用意周到な作戦を立てる知性も備え持つ。
※苦邪組は今作のオリジナルチームヤマト【紫藤 りゅう】
コブラと並び称される山王連合会の中心メンバー。コブラとは幼馴染で、元ムゲンのメンバー。喧嘩の前は母の作る「気合いおにぎり」を食べる。
リン【留依 蒔世】
麒麟に由来する名を持つ、苦邪組の頭。独自の倫理観を持ち、常軌を逸した思考や言動で破壊神の異名を持つ。山王連合会を潰そうとする。
純子【天彩 峰里】
レディースチーム「苺美瑠狂(いちごみるく)」の総長。後輩の前では硬派を装うが、イケメン好きで、コブラに想いを寄せている。
LDH JAPAN×宝塚歌劇団
6月に上演された宙組のスペシャルリサイタル『FLY WITH ME(フライ ウィズ ミー)』では、LDH JAPANのライブ企画・演出を手掛けるクリエイティブチーム「TEAM GENESIS」のプロデュースと、今作の演出家でもある宝塚歌劇団・野口幸作の構成・演出により、LDH JAPANと宝塚歌劇団のコラボレーションがひと足早く実現した。『HiGH&LOW -THE PREQUEL-』の挿入歌も披露されるなど、原作と宝塚歌劇の世界観が見事に融合したパフォーマンスが大きな話題に。
また、今回の舞台化と時を同じくして、原作「HiGH&LOW」シリーズでは、最新作の映画「HiGH&LOW THE WORST X (クロス)」の公開を控え、LDH JAPANと宝塚歌劇団、それぞれに描かれる「HiGH&LOW」の新たな物語に期待が高まる…。
>映画「HiGH&LOW THE WORST X (クロス)」公式サイトへ
宝塚歌劇の世界観で新たに誕生する、『HiGH&LOW -THE PREQUEL-』。究極の男役を体現するトップスター・真風涼帆と、個性際立つ宙組スターたちが演じる魅力的なキャラクターが、愛と闘いの物語を繰り広げます。どうぞご期待ください!