クローズアップ:雪組×中村一徳

「命」「愛」「希望」をテーマに“センセーショナル”な風を巻き起こすショー『Sensational!』。雪組とは縁の深い演出家、中村一徳により、新たなレジェンドが生み出されようとしています。
中村が手掛けた雪組公演の中から、トップスターの彩風咲奈が出演したショー作品をピックアップし、ご紹介します。

『Shining Rhythm!』(2012年宝塚大劇場・東京宝塚劇場)

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「光」「影」「ときめき」「喜び」、そして「情熱」「躍動」をテーマに、当時のトップスター・音月桂を中心としたパワフルかつ幻想的なダンシング・ショー作品。13年ぶりに雪組大劇場公演を担当した中村一徳が、雪組スターたちの新たな一面を引き出し、眩い舞台をつくり上げました。
また、世界的に活躍するダンサーであり、ニューヨークスタイルの洗練されたダンスを得意とする、振付家のBryant Baldwin(ブライアント・ボールドウィン)氏が初めて宝塚歌劇の振り付けを担当しました。


Pick up!


第2章 第5~6場 Shining Cool Rhythm!A~C

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Bryant Baldwin氏の振り付けによる、男役・娘役それぞれの格好良さを凝縮した、ストーリー性のある場面。大人の男女の駆け引きを、独特なリズム感と洒落たダンスで見事に表現しました。現トップスター・彩風咲奈は、下級生ながらも得意のダンスを生かし、中心メンバーとして活躍しました。


舞台映像(ダイジェスト)

『My Dream TAKARAZUKA』(2014年宝塚大劇場・東京宝塚劇場)

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100周年を迎えた宝塚歌劇が紡いできた夢、そして一人ひとりの人生が抱く夢……。宝塚歌劇の100周年イヤーと、当時のトップスター・壮一帆の退団公演に相応しく、様々な“夢”の形をレビューとして描き出しました。宇崎竜童、阿木燿子両氏が、壮一帆のラストステージに際し書き下ろしたメモリアルソングも話題となりました。


Pick up!


第4章 ラテン・ドリーム 第12場

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ラテンのリズムに乗って男女が夢を歌い踊り、やがて花咲き乱れる情熱的な舞台に発展する中詰め。むせ返るようなラテンの“熱”に、当時の雪組のホットな魅力を感じられる演出がキラリと光る場面となりました。爽やかな印象が強かった彩風が、大湖せしるとともにアダルトなデュエットで中詰めのラストを飾り、新たな一面で魅了しました。


舞台映像(ダイジェスト)

『Dramatic “S”!』(2017年宝塚大劇場・東京宝塚劇場)

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当時のトップスター・早霧せいなの退団公演に際し、“S”をキーワードに繰り広げる「Song&dancing Show」。ショースター(Show Star)として輝き(Splendor)を放つ、早霧せいな(Seina Sagiri)率いる雪組(Snow troupe)の魅力を、最大限詰め込んだショーシーン(Show Scene)の数々で構成、中村による出演者への愛が感じられる心温まる演出が随所にちりばめられ、雪組の“絆”を鮮やかに表現しました。


Pick up!


第11場A サンライズ

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地中海沿いの暁光をイメージした中詰めは、ラテンの香りがするジャズテイストの場面。雪組出演者の歌い継ぎから総踊りへ続くと、劇場の一体感は最高潮となり、迫力ある大勢のシーンを得意とする中村の手腕が際立つ場面となりました。このシーンの冒頭に登場した彩風は、前の場面から雰囲気をガラリと変える重要な役割を担い、ハートのこもった歌唱を披露しました。


シンガーとしての彩風咲奈の魅力 From中村一徳

中詰め最初の歌を彩風に任せたのは、後に続くシーンを盛り上げる原動力になってくれるだろうと思ったからです。伸びしろを感じさせましたし、こちらが提示したものを超えてくることへの期待感が大きかったですね。
また、早霧さんたち去り行く仲間への餞となるシーンでも、彼女自身の想いをしっかりと込め、とても豊かな表現で歌っていたのが印象的でした。

舞台映像(ダイジェスト)

『Music Revolution!』(2019年宝塚大劇場・東京宝塚劇場)

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「音楽」の起源から今日に至るまでをテーマに、「音楽」の持つ美しさと素晴らしさをダイナミックに表現したショー作品。雪組をよく知る中村は、継承される雪組らしさと、時々の特色を的確にとらえ、当時のトップコンビ、望海風斗と真彩希帆をはじめとしたシンガーたちが奏でる、美しいハーモニーを生かした作品となりました。


Pick up!


第7~8場 Jazz Sensation!

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音楽の革命とも称されるジャズ。ニューオリンズでのジャズ誕生から、場所をニューヨークへ移し、その発展を歌とダンスで描いたBryant Baldwin氏の振り付けの場面。観ても聴いても楽しい、ストーリー性あふれるシーンとなりました。同氏の振り付け場面にはすべて出演している彩風が中心となり、この場面を色鮮やかに印象づけました。


ダンサーとしての彩風咲奈の魅力 From中村一徳

どうやらBryant先生にしか感じられない音やリズムがあるようで(笑)、先生から教わった出演者たちは大変刺激を受けたことと思います。中でも彩風は、『Shining Rhythm!』から4作品すべてのシーンで活躍の場を得てきました。いずれも振りを付けてもらったものに、自分自身で味付けして表現を膨らませ、彩風ならではの伸びやかなダンスを発揮してくれましたね。

舞台映像(ダイジェスト)

『Music Revolution! -New Spirit-』(2020年梅田芸術劇場メインホール)

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2019年に当時のトップスター・望海の主演で、大劇場公演、全国ツアー公演と重ねて上演された『Music Revolution!』が、彩風主演版としてリニューアルされた作品。「音楽」の持つ美しさと素晴らしさをダイナミックに表現した前作からのスタイルを踏襲しつつも、新たな魅力を持つ作品として、中村が、彩風の魅力を吹き込んだ“New Spirit”の世界をつくり上げました。


Pick up!

第15~16場 New Spirit!

再演にあたり新たに追加された、注目の場面の一つ。「音楽」の発展のごとく、新しい時代を切り拓く…という希望を乗せ歌い踊る様は、まさに作品のテーマを体現。有名なジャズナンバーで、センターに立つ彩風の未来を華やかに彩りました。


ショースターとしての彩風咲奈の魅力 From中村一徳

ブルースから始まりジャズへと展開していく“New Spirit”の場面では、曲を自分のものにする感覚と、それを伝える類まれな表現力に驚かされました。下級生の頃から彩風は大人っぽく、落ち着いた印象でしたが、経験を積むごとにどんどん華やかさが加わり、今ではすごい領域にまで飛んで行ってしまったように感じます(笑)。その華やかさが、彩風咲奈のつくる世界において、度量の大きさと相まって、ショースターとしての魅力に繋がっているのではないでしょうか。

舞台映像

雪組公演『炎のボレロ』『Music Revolution! -New Spirit-』
あの時の感動を映像で。



雪組の伝統と革新を予感させるショー『Sensational!』。雪組と、トップスター・彩風咲奈の魅力を知り尽くす中村一徳との、黄金のタッグに期待が高まります。どうぞ、お楽しみに!