“Gran Cantante” 礼真琴

情感豊かな歌声で劇場を魅了する星組トップスター・礼真琴。礼が率いる星組がお届けする、情熱的で華やかなショー『Gran Cantante(グラン カンタンテ)!!』は、スペイン語で“素晴らしい歌い手”を意味します。今作の上演を前に、これまで礼が出演した作品を振り返り、彼女の歌声の魅力に迫ってみましょう。

『ロックオペラ モーツァルト』(2019年)

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2009年パリで初演されて以来、世界各国で上演されている人気ミュージカル。上演前から大きな期待が寄せられたこの公演でモーツァルトを演じた礼は、圧巻の歌唱力で観客を沸かせました。登場シーンのナンバー「道を開けろ僕が通る」では力強い歌唱でモーツァルトの奔放さを、失意の中で歌う「バラの上で眠りたい」では高い音域も駆使して天才の危うさを表現し、「眠れ、私の天使よ」では深い悲しみを滲ませて心に訴えかけるなど、技術力の高さと表現の幅広さをあらためて証明するとともに、歌を通して複雑な人物像を表現できるスターとしての資質を印象づけました。

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『Ray -星の光線-』(2020年)

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礼の宝塚大劇場トップお披露目公演のショーは、タイトルのとおり、“光”や“輝き”をテーマにした作品でした。礼は、バラエティに富んだ場面ごとに緩急自在な歌声を響かせ、多彩な魅力を発揮。なかでも、舞空瞳との運命の出会いを歌うデュエットは、しっとりと大人っぽい雰囲気の中に、新トップコンビのフレッシュさも滲ませ、まさに光り輝く歌声で舞台を彩りました。

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『ロミオとジュリエット』(2021年)

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2001年にフランスで初演され、宝塚歌劇でも再演を重ねてきた大ヒットミュージカル。日本初上演となった2010年公演に出演し、2013年には新人公演でロミオを演じた礼が、満を持して再びロミオ役に挑んだことでも話題になりました。恋に憧れる気持ちを表現した「いつか」、自由な青春を謳う「世界の王」、死への不安を歌った「僕は怖い」、真実の愛を誓う「エメ」など、挙げれば切りのない名曲の数々を見事に歌い上げた礼。悲劇的な幕切れに向かう過程を、情感豊かな歌声で丁寧にメロディに映しこむことによって、一人の青年の儚い生涯を美しく浮かび上がらせました。

『VERDAD(ヴェルダッド)!!』—真実の音—(2021年)

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“VERDAD”とはスペイン語で“真実”を表す言葉。礼の魅力を追求したスペシャルショーに、ファンから大きな声援が送られました。一幕は「愛の宝石」や『ノバ・ボサ・ノバ』など過去の星組公演で歌われた名曲の数々を歌い継ぎ、二幕はJ-POPから、「Let It Go」「Beauty and the Beast」などのディズニーソング、「レ・ミゼラブル」などのミュージカルナンバー等で構成され、幅広いジャンルの楽曲を熱唱。宝塚歌劇の枠にとらわれない、エネルギーに満ちた歌唱が、彼女の多彩な才能とスター性を実感させ、特別なひと時をつくり出しました。

『モアー・ダンディズム!』(2021年)

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男役の美学を追求する“ダンディズム”シリーズの第三弾として上演されたレビュー。シリーズの名場面でもある「キャリオカ」ではゴージャスな熱量のある歌唱で場面を引っ張り、「ハード・ボイルド」では艶のある低音を響かせて男役の色気を醸し出しました。また、「アシナヨ」では切ないまでに一途な愛を切々と歌い上げ、七色に変わる歌声と豊かな表現力を持つ礼ならではの魅力で、様々なダンディズムを舞台上に描き出しました。

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時に力強く、時に優しく包み込むような歌声で観客の耳を楽しませ、心を震わせてきた礼真琴。
スペインの伝統的な祭りをテーマにした星組公演『Gran Cantante(グラン カンタンテ)!!』でも、パッショネイトなその歌声に酔いしれるひと時をご堪能ください!

『ロックオペラ モーツァルト』The Musical ≪Mozart, l'opéra rock≫ Produced by WAM PRODUCTIONS International Licensing & Booking, G.L.O, Guillaume Lagorce, info@glorganisation.com
『ロミオとジュリエット』Roméo & Juliette Le spectacle musical de GÉRARD PRESGURVIC D’après l’œuvre de WILLIAM SHAKESPEARE 原作/ウィリアム・シェイクスピア  作/ジェラール・プレスギュルヴィック